試験研究は今 No.233「日ロ共同研修終了、北洋丸初の女性研究員乗船」(1995年7月28日)

日ロ共同研究終了、北洋丸初の女性研究員乗船 航海などの体験を聞く

  ロシアとの研究交流事業は本年で5年目を迎え、この事業の一環である共同調査も3年目となり、過去2回はサハリン西方沖の日本海において調査を実施したスケトウダラの資源調査(系統群の解明が主)を本年はサハリン東方沖のオホーツク海で行いました。

  今回の調査のために、ロシア側からサハリン漁業海洋学研究所(サフニロ=旧サハリンチンロ)のガリナ=プシニコワ上級研究員とアレキサンダー=ヴォロディン研究員の2名が来道しました。ヴォロディン研究員は連続3回目ですが、プシニコワ上級研究員は初めての参加であり、また、試験調査船北洋丸で初の女性調査員として乗船しました。

  また、当場からは三宅予測科長と水野研究員が乗船しました。

  さて、北洋丸は本年2月末に竣工した新造船であり、本船の特徴のひとつである女性の乗船に対応した設備、機能を整えております。

  そこで、北洋丸に乗船したプシニコワ上級研究員に調査中における船内での生活や稚内市の感想などをインタビューしましたので、紹介いたします。
Q 約2週間の調査でしたが、乗船した感想から、お聞かせ願います。
A 北洋丸に初の女性として乗船できたことはうれしい。この船はとても良い船です。好きになりました。
船内に新しい調査機器がたくさん装備されている。この機器を使用したら、調査が充実するので、私たちもこのような機器がほしくなりました。
また、船の皆さんには良くしてもらったし、私たちのお願いに対していつも良くしてくれました。

Q 北洋丸は女性の乗船ができる施設、機能があり、使用した感想や船内での生活はいかがでしたか。
A 船室は広く、リラックスできた。毎日シャワーを浴びたし、お風呂にも入った。何も不便を感じない良い船でした。

Q 食事はどうでしたか。
A コックさんの料理は上手でした。毎日新しい料理だったので好きになりました。私たちも料理を作りました。

Q 調査は順調に進みましたか。
A 今回の目的であるスケトウダラは少なかったが、資料は取れました。私が魚が少ないので、多く採りたいといったら、機器を使って魚を探してくれました。船長さん、甲板、機関の人も良く働いてくれました。私たちも仕事がたいへんやりやすかったです。

Q プシニコワ上級研究員にはニシンの講演をしていただき、ありがとうございました。試験場での交流はいかがでしたか。
A いろいろな話が出来て、良かったです。渡野邊さんのカレイのレポートもおもしろかった。今回のようにひとつの魚種で同じ話しをして、一緒に働くことが大切です。今年の10月に日本からサハリンにこられる方々を心から歓迎します。

Q 稚内の印象はいかがでしたか。
A 北海道では函館、札幌、小樽に行ったことはあるが、稚内は始めてです。花や木がきれいで、良い人がいて好きになりました。散歩や買い物でサフニロの人に3人会いました。みんなカニの船でやってきています。

  最後にサハリン地震で大きな被害が発生していますが、現地に戻りましたら、皆さんにお見舞いを申し上げていただきたい旨を伝えて終了した。
今回の調査に当たっては、非公式であるが、スケトウダラが調査海域に少なかったこともあり、調査の時期や漁法などの見直しが必要であるとプシニコワ上級研究員から話しがありました。
また、本年は宗谷海峡周辺の共同海洋観測が予定されているなど、新たな展開も見られており、今後の共同調査のさらなる発展が期待されます。
稚内には6月6日から11日までの短い期間の滞在でありましたが、サンプルの測定や講演会など大いに交流を深めたと思います。
また、送別パーティーでは焼き肉(羊)や魚貝類、サラダやフルーツなどで大いに盛り上がりました。中でも高柳管理科長の十八番「タコ焼き」には目を丸くして食べていたのが印象的でした。(稚内水試資源管理部)
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