試験研究は今 No.393「稚内水産試験場新庁舎でサフニロとの研究交流を開催」(1999年7月30日)

稚内水産試験場新庁舎でサフニロとの研究交流を開催

どうして稚内なのだろう?

  北海道立水産試験場とサハリン漁業海洋学研究所(通称:サフニロ)との研究交流は平成2年から行われ、今回で実に18回を数えるまでになっています。

  この交流が始まったのが、チンロサハリン支所(当時:太平洋漁業海洋学研究所サハリン支所)から稚内水試に届いた1通の手紙からであることは、以外に知られていないことかもしれません。

  新庁舎の周囲を歩いている人の90パーセント以上がロシア人という立地条件(日本人はほとんど車を使うので、歩いている人のほとんどがロシア人なのです。)、「国際情報室」、「国際共同研究室」を備えた新庁舎などからして、今回の研究交流を稚内水試で開催する条件はそろっていたのです。
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北の果てで何を話し合ったのか?

  さて、日ロ研究交流では、これまでにスケトウダラの共同調査や海洋共同調査の実施をはじめ、スケトウダラシンポジウムを開催するなど各種の成果が得られています。

  今回の研究交流では、サフニロ側からルフロフ所長、カンタコフ、イフシナ両研究員が来所し、海洋共同調査、ニシンセミナー、ニシンに関する協議、研修日程及び次回の研究交流についての協議が行われました。

  まず、海洋共同調査では、宗谷海峡を日ロ双方で同時に、同じ手法で共同調査し、海洋構造を解明するための「宗谷海峡プロジェクト」の継続、卵稚仔採集を含めた海洋調査の実施など4項目について意向確認が出来ました。

  また、ニシンセミナーでは「日本海地域性ニシン人工種苗の放流後の稚魚期の生態と再捕状況」など日本側4題、ロシア側1題の研究発表が行われました。

  さらに、ニシンに関する協議では、遺伝学的分析による系群判別を両者で進めるため、トマリで採集したニシン筋肉の3酵素分析結果の初歩的データ交換など5項目にわたる事項について次回の研究交流(今秋、サフニロにおいて開催予定)で協議することが確認されました。

ロシア人とカボチャの関係について

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  さて、いきなり話は変わりますが、今回の交流では、日本側参加者有志で歓迎会を行いました。焼肉パーティのようなものです。その際、大量のカボチャを用意したのですが、さすがにカボチャばかり食べる人はおらず困っていました。そこへ、イフシナさん(ほっそりとした美しい人です。)が野菜好きとの情報が入ってきたので、程良く焼けたところを持っていったところ、彼女だけではなく、ルフロフ所長やカンタコフさんまで喜んで食べ始めました。

  それどころか、ルフロフ所長はコンロの側までやってきて、肉には目もくれず、焦げたものや、まだちょっと焼けてないかなというようなカボチャまでさらっていきました。結局、用意したカボチャはほとんどロシア側のお腹のなかに収まったしだいです。
ルフロフ所長の話では、どうやらダイエットにはカボチャが一番ということらしいのですが、とにかく日本のカボチャを気に入ってもらったようです。

  それにしても、何故、ピーマンやネギではなくカボチャが一番なのか?ロシア人のダイエットにはカボチャがいいのか?

  この問題は次回の研究交流で解明していただきたいものだと思います。
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(稚内水産試験場 企画総務部 芳村)

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