ホッコクアカエビ:えびかご漁業(ホッコクアカエビ)

漁業の情報
漁業許可等の区分 | 知事許可漁業 |
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主な操業地域 | 留萌・後志・宗谷・渡島 振興局管内 |
取材地 | 留萌振興局管内羽幌町 |
漁場 | 武蔵堆海域 |
漁具 | かご(直径75センチメートル以内) 円錐台形のかご:直径76センチメートル以内、高さ42センチメートル以内、かご網目合い(10節:1.7センチメートル以上)持ちかご数:2,000かご/隻=400かご×5放し |
漁期 | 小型(30トン未満)=3~11月:14隻 大型(30トン~108トン)=3~8月、10~1月:6隻 |
漁船規模 | 19トン~108トン |
出荷形態 | 生鮮 3キログラム詰め:下氷発泡スチロール箱 |
対象魚の情報
標準和名 | ホッコクアカエビ |
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英名 | Pacific northern shurimp、pink shurimp |
科目 | 十脚目タラバエビ科 |
学名 | Pandalus eous Makarov |
俗名、地方名 | ナンバンエビ、アマエビ、アカエビ |
混獲魚 | トヤマエビ(通称:ぼたんえび、とらえび)、モロトゲアカエビ(通称:しまえび)、イバラモエビ(通称:いばらえび)、ツブ類(ツバイ、ヤワラモロハバイ、エゾボラモドキ(チヂミエゾボラ))、ミズダコ |
道内主産地 | 武蔵堆周辺、小樽堆周辺、利礼海盆、積丹半島、檜山沖合、噴火湾 |
漁業のすがた
留萌振興局管内のえびかご漁業はホッコクアカエビ(通称:ナンバンエビ)を主な漁獲対象としている。浅い漁場ではトヤマエビ(通称ぼたんえび)も少量ながら漁獲される。ホッコクアカエビの主な生息水深は200メートル~600メートルで、他のエビと比べて非常に深いため、船も比較的大きな船形となる。餌を入れたかごを海底に沈め、餌(スケトウダラ、ニシン)に誘引されたエビがかごに入り、出られなくなるところを回収する漁法である。1放し(建て)400個のかごをつなぎ止めている綱(幹綱)は、その重さで引っ張られ、棒の様に堅くなる。
増殖と管理
知事許可漁業で、漁期、かご数、かごの網目の大きさが決められている。操業海域は大型船が東経140度50分以西に限られている。大型船の禁漁期は1年の内2月と9月、小型船は12月~2月が禁漁となる。2月頃は卵を抱いたメスが多くなるために保護する目的である。また、産卵エビを守るため、保護区域や操業禁止区域が定められている。かご数の上限は1隻当たり2,000かご。かごの網目は約1.7センチメートル角以上で、稚エビが抜けていける大きさとなっている。
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漁船・漁具
操業
出荷
協力:留萌振興局管内/北るもい漁業協同組合 羽幌本所(旧 羽幌町漁業協同組合) 大型船えび篭部会
取材:留萌北部地区水産技術普及指導所