ヤマトシジミ:しじみがい漁業

マトシジミ

漁業の情報

漁業許可等の区分 第一種共同漁業権漁業(内水面)
主な操業地域 天塩町(天塩川)・幌延町(パンケ沼)・網走市(網走湖)・風蓮湖・藻琴湖
取材地 留萌振興局管内天塩町(天塩川)、幌延町(パンケ沼)
漁場 パンケ沼と天塩川、水深1.0~1.8メートル 砂泥から砂れき質
漁具 マンガン(幅80センチメートル)、鋤簾(じょれん)
漁期 パンケ沼=5~7月 天塩川=7~9月
漁船規模 船外機船(1~3トン)
出荷形態 殻付き出荷(生)、ボイルパック加工用出荷

対象魚の情報

標準和名 ヤマトシジミ
英名 brackish-water clam
科目 マルスダレガイ目シジミ科
学名 Corbicula japonica Prime
俗名、地方名 シジミ
混獲魚 なし
道内主産地 網走湖・パンケ沼・天塩川・風蓮湖・藻琴湖

漁業のすがた

道内有数の生産量を誇る天塩のヤマトシジミ。主な漁場は幌延町にあるパンケ沼(約360ヘクタール:最深水深:1.8メートル)と道北一の河川:天塩川の中下流沿岸域です。大部分がマンガンと呼ばれる漁具を船外機船で曳いて砂泥の中に生息するシジミを掘り起こし、マンガンの後方に付いている袋状の網に収容する漁法です。
今は珍しくなりましたが、天塩川の沿岸部で船外機船でさえ浅くて入れない場所では、鋤簾(じょれん)という、長い棒の先に金属製の半円球状金網(ザル)を付けた漁具で川底の砂泥もろともシジミをすくい採る漁法もあります。かなり体力とコツのいる漁業で、漁業者の老齢化が進み、鋤簾を扱う漁業者は少なくなりました。

増殖と管理

現在、しじみがい漁業を行っているのは28戸です。パンケ沼では操業前の4月に資源調査を行って資源状況を把握し、その年の操業する漁場、総漁獲量、操業期間等を決めます。漁獲は6班で行い、1週間に6日操業、1日(日曜日)休漁します。1班は4~5名で構成され、1漁業者は1週間に1回の指定日に操業を行います。1回の操業で漁獲数量は400キログラムに制限されています(天塩川での操業は250キログラムに制限)。
漁獲したシジミは直ぐに船上で選別機にかけ、殻長21ミリメートル以下の稚貝は決められた放流場所に戻されます。また、天塩川で発生した稚貝を着業者がノルマを決め沼へ移殖を行っています。

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漁船・漁具
  • 操業船:船外機船1~3トンを使用します。

  • マンガン1:幅60~80センチメートル、高さ30センチメートル以内、爪は間隔が12ミリメートル以上と決められています。本体は鋼鉄製で耐用年数は20年程度あります。

  • マンガン2:袋網は目合い19ミリメートル程度を使用します。

  • 選別機:選別機によって殻長21ミリメートルでふるい分けられます。

操業
  • 投網:船を走らせながらマンガンを沼へ投げ入れます。

  • 曳網:沼底のマンガンを船の推進力で10~20分間力強く曳きます。

  • マンガン回収:マンガンを船に引き揚げます。

  • マンガン引き揚げ:ボンブといわれる簡易クレーンで吊り揚げます。

  • 網洗浄:シジミと一緒に入った砂泥を洗い落とします

  • 選別:引き揚げたシジミを選別機にかけて水を掛けながら大小に分けます。

  • 漁獲物:洗浄後のシジミです。

鋤簾(じょれん)操業
  • 漁具:長い棒の先に半円球状金網を付けた漁具を使います。これを鋤簾(じょれん)といいます。

  • 操業1:川の漁場で浅すぎて船の入れないところでは鋤簾により漁獲します。

  • 操業2:鋤簾に入った砂泥からシジミだけを洗い出します。

調査
  • ラーバ(浮遊幼生)調査:プランクトンネットを曳き、シジミの浮遊幼生を調査しているところです。

製品
  • 生鮮シジミ

  • シジミ真空パック:冷凍で保存ができる真空パックです。

協力:留萌振興局管内/北るもい漁業協同組合 天塩支所(旧 天塩漁業協同組合) 浅海増殖部会
取材:留萌北部地区水産技術普及指導所

最終更新日:2013年03月01日

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