タコ類

タコ類

宗谷、留萌管内で漁獲されるタコ類は、ミズダコとヤナギダコです。特にミズダコは北海道全体漁獲量の約50%を宗谷、留萌管内で占めている重要種です。
    • 水揚げされたミズダコ
      水揚げされたミズダコ

ミズダコ(Octopus dofleini)

形態

ミズダコの胴部は卵円形でやや縦に長く、表皮は柔らかくたるみ、多数の尖ったイボが連なり縦皺を生じます。体色はれんが色から茶褐色で、淡褐色の網目状斑があります。タコ類の中で最も大きくなる種の1つです。全長は最大約3メートルで、北米では5メートルの記録があります。

分布

日本からサハリン、千島列島、カムチャツカ半島、アリューシャン列島、アラスカ湾、カリフォルニア州の沿岸にかけて分布しています。北海道では水深1メートルに満たない潮間帯から200メートル前後まで分布しています。 

卵から着底まで

卵から孵化まで6~7ヶ月で、孵化幼生は2~3ヶ月間浮遊生活を行います。浮遊生活後は着底して親と同じように底生生活となります。 

着底から産卵まで

成長が速く、孵化後2~3年で体重2kg、3年で14kg、4歳で30kg以上と推定されています。このときのミズダコは、貝類、甲殻類、魚類、イカ類、ナマコ、ヒトデ、ホヤなどを捕食します。成熟体重は雄雌ともに約10kgで、雄が雌に精子を渡す交接は11~12月が盛期とされています。交接後、雄は沖合に移動して死亡します。雌は交接後に成熟が進み、6~7月に岩穴やひさしのある岩棚などに卵を産んで卵が孵化するまで保護します。保護後の雌は、衰弱が著しく死亡します。 

漁業

たこいさりびき、樽流し、たこかご、たこ箱、空釣り縄、たこかぎなどで主に漁獲されますが、他の漁業でも混獲されます。宗谷、留萌支庁では約5000~10000t漁獲されています。 
    • ミズダコの支庁別漁獲量

ヤナギダコ(Octopus conispadiceus)

形態

ヤナギダコの胴は卵円形だがほぼ丸く、皮膚は滑らかです。体色は橙黄色で黄色の小さな斑点が散らばります。両眼間に淡黄色の筋状の模様があり、この特徴でミズダコと容易に識別できます。全長は最大で約1.5メートル、体重は7kgになります。

分布

本州北部、北海道、サハリン、千島列島南部周辺に分布しています。北海道では水深30~600mに主に分布しています。

卵から孵化まで

飼育実験によると卵から孵化までは、水温2~17℃で約10ヶ月かかります。孵化直後から底生生活をはじめます。

孵化後から産卵まで

成長はよくわかっていません。底生生活の稚ダコは主にデトリタス、小動物を、成長すると甲殻類、貝類、魚類を捕食します。成熟体重は約3kgです。交接後に雄は死亡し、雌は翌年の春に産卵します。

漁業

空釣り縄、沖合底引き網、各種かご、刺し網などで漁獲されます。宗谷、留萌支庁では約200~900トン漁獲されています。 
    • ヤナギダコの支庁別漁獲量
参考図書
「漁業生物図鑑 新 北のさかなたち」 永島敏広・鳥澤 雅(監修) 上田吉幸・前田圭司・嶋田 宏・鷹見達也(編) 北海道新聞社

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調査研究部 管理増殖グループ

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