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特集 平成15年度研究成果発表会
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 ● 特集 平成15年度研究成果発表会
家屋解体工事におけるCCA処理木材の分別方法
利用部 再生利用科 清野 新一
1.研究の背景とねらい
 建設廃棄物のリサイクルを推進する上で,CCA処理木材の分別・処理は重要な課題となっています。CCAとはクロム,銅,ヒ素化合物を含む木材防腐剤のことで,CCAで処理された木材(CCA処理木材)は土台などに広く使用されていました。CCA処理木材は生産・廃棄する際の環境負荷が大きいため,現在ではほとんど生産されていません。しかし,これまで建築物に使われていたものが解体工事に伴って今後大量に排出されることが予想されます。これらは家屋解体時に分別して適正処理する必要がありますが,解体現場でどのように分別したらよいのかを示した作業マニュアルがないことから,具体的な分別方法について検討しました。

2.研究成果の内容
 北海道の家屋でCCA処理木材が使用されている部分は,ほぼ床回りに限られるため,家屋解体時にCCA処理木材の使用を確認する必要がある場所は,土台,大引き,根太です。また,CCA処理木材の確認は目視では難しいため,専用の薬品をかけて色の変化を見ることで行います。
 CCA処理木材の確認作業は次のとおりです。①重機を用いて住宅の解体を行う前に,外壁をハンマーで壊したり床板をはがすなどして土台や大引きなどを露出させます。②確認する部材の一部を鋸で切り欠くなどして汚れていない面を作ります。③薬品をかけて色の変化を確かめて,CCA処理木材の判別を行います。
 CCA処理木材の使用部分を確認した後の解体作業では,まずCCA処理木材が使用されていない住宅上部を解体・撤去してから,CCA処理木材が使用されている床回り部分を重機と手作業で解体・撤去し,CCA処理木材はその他の木材と混同しないようスプレーなどでマーキングしてから保管・搬出します。

3.研究成果の利用
 今回提案した家屋の解体現場でCCA処理木材を分別するための作業手順を,建設・廃棄物対策行政や解体業者などに普及できるよう,16年度中にマニュアルとして取りまとめる予定です。
 

外壁を壊す

土台を露出

試薬を塗布

CCAは青色に反応
 
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