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特集『2004木製サッシフォーラム』木製サンルームの実例紹介
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●特集『2004木製サッシフォーラム』
木製サンルームの実例紹介
(有)南原工営 専務取締役 南原 孝之
 南原孝之氏は,平成14~15年度の北海道水産林務部木材振興課の事業である『木材産業新用途開発促進事業』を活用して,林産試験場が開発した木製サンルームの実用化,商品化に取り組まれています。

 当社((有)南原工営)で商品化した木製サンルームの外観および室内を写真1,2に示します。
 室内の大きさは4畳間(1800×3600mm)で建築基準法の確認申請が必要ない10m2以下の建物です。しかし,大きさや形状,外観はお客様の住まいにあったフリープランとして要望に応えることができます。

写真1 木製サンルームの外観

写真2 木製サンルームの室内

サンルームの構造
 構造に関しては,基礎は布基礎で10.5cm角の柱を使用しております。構造材料としてすべて集成材を使用し,豪雪地での積雪荷重にも屋根は十分耐えうる構造にしました。また,積雪対策として腰壁まで羽目板を使用しました。当初,ガラス屋根を検討しましたが落雪の危険がありますので,屋根には通常の板金を使用しました。

窓・天窓について
 窓ガラスの押し縁は内側に木材,外側には,耐久性を考慮してブロンズ製アルミを使用しています。天窓はFIX窓としました。これは,通常の平窓に比べると3倍もの採光面積を発揮します。パンフレットに記載されていますように室内の植物には一度も水をやらなくても,変色もせず枯れたりもしませんでした。

メンテナンス
 外装材の寿命を延ばすために,屋根の軒を出しています。塗装は,半造膜型の塗料を使用し,工場で2回塗布,現場でも1回塗布し,計3回塗布としました。その後,3~5年ごとに再塗装します。

断熱性能
 断熱性能は,壁には100mm,床・天井には150mmのグラスウールを使用しておりますので,熱損失や夏場における室温の上昇を抑えます。通年室内温度を測定し,それをまとめたのが図1です。


図1 通年室内外温度測定

今後の商品展開
 これからこの商品については日用雑貨店で庭の中のもうひとつの新しい空間の提案として展示して,ガーデニング商品などのエクステリア部材の一部としてPRしていきたいと思っています。価格については,まだはっきり決まっていません。高断熱樹脂のサンルーム商品よりは低く抑えるつもりですが,アルミのサンルーム商品よりは若干高くなると思います。しかし,基礎工事,組み立て込みの価格という利点を活かして普及して行きたいと思っており
ます。

おわりに
 最後になりますが,木製品の持つ,断熱性,調湿性,吸音,美観などの優れた特性を活かして設計されておりますが,その反面,湿気,乾燥の影響により,収縮・反り,ヤニなどが発生します。これらの発生度合いは,施工地域の気候風土やメンテナンスなどによって異なりますので,十分に理解して頂いてからご購入をしてもらいたいと思っております。

(文責:林産試験場 性能部 平間 昭光)
 
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