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Q&A 先月の技術相談から
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Q&A 先月の技術相談から
Q:建築後4年目の住宅のイチイの柱に,斑点状のしみができたと相談を受けました。確認したところ日当たりの良い部屋より,日当たりの悪い部屋の方に多くのしみがあり,同じ時刻でも斑点状のしみの多い柱にはよく見ると水滴がついていました。どうしてしみができたのでしょうか。また,直す方法があれば教えて下さい。

写真 イチイの柱にできた斑点状のしみ

A:しみができた原因と直す方法の2つに分けてお答えします。

 まず,しみができた原因について考えてみます。同じ時刻に,日当たりの悪い部屋の柱の表面に水滴がついていたという状況からすると,日当たりの悪い部屋が良い部屋より水滴がついている時間が長かったものと思われます。水拭きをするなどして4年間水滴がついたり乾燥したりという現象を繰り返しているうちに,イチイの柱の内側にある木材中の水に溶けやすい成分(抽出成分と呼んでいます)が,表面に溶けだしたものと思われます。溶けだした木の成分が丸くついて,4年の間に少しずつしみとして増えたり大きくなったりしたものでしょう。

 そこで,直す方法ですが,中程度の粗さの120または240番サンドペーパーで,柱表面にある斑点状のしみを削り落とします。この柱は見せるための柱ですから,さらに表面の色むらなどをなくすとともに表面を平滑にして美しくみせるために,全体を400番程度の細かいサンドペーパーで磨きます。

 通常はこれで良いのですが,柱を水拭きする習慣があるなど木の表面がぬれやすい場合は,水をはじくようにワックスで仕上げると,再発防止になるでしょう。ワックスかけは,いわゆるシックハウス症候群にならないように,晴れた日に窓を広く開け放して行うと良いでしょう。

(利用部主任研究員 梅原勝雄)
 
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