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Q&A 先月の技術相談から
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Q&A 先月の技術相談から
「これは何というきのこでしょうか?食べられますか?」のお答えに代えて
 野生きのこのシーズンです。自然志向,健康ブームからきのこに関心が高まって森や林に入り“きのこ狩り”を楽しむ人が増えています。「食べられる?」「何というきのこ?」と持ち込まれることも増えてきました。
 同じきのこでも,採れた場所によって色や形が図鑑と異なる場合が多く,判別を難しくしています。そこで,判別する手掛かりとして,発生している環境を良く見て下さい。発生(採取)した場所は(広葉樹林,針葉樹林,草地など)?,きのこの生え方は(木から直接または土から生えていた,輪になっていた,列になっていた,1本ずつ単独,株立ちなど)?などなど。また,きのこは途中から切り取らないようにして,全体が観察できると判別しやすくなります。判別法の一つとして知られる昔からの誤った言い伝え「縦に割けるきのこは食べられる」なども注意しましょう。
 昨年は,33件の相談があり,全て判別できたわけではありませんが,日本のきのこの王様,マツタケや毒性のあるクサウラベニタケがありました。

 今年は,夏暑く,秋に入って雨も適度に降っているため,色々なきのこが豊富に発生しているようです。特に9月に入って,ナラタケ属のきのこが多く持ち込まれています。ナラタケは,ボリボリの愛称で親しまれ,昔からよく火を通して食べると,歯切れが良くほのかな甘い香りのする美味しいきのこです。


写真1 人工栽培されたナラタケ

写真2 野生のナラタケ

 野生きのこの判別は難しく,よほど自信がなければ「食べても大丈夫です」とは言いにくいものです。私どもも人工的に栽培しているきのこに関しては対応できますが,野生きのこの判別は絶対ではありませんので,参考程度としていただければと思っています。


道内のきのこによる食中毒の発生状況(S46~H14年までの累計)
◎発生件数:129件,患者数:511名,死者数:4名
◎原因となったきのこの種類
 種類が判明(推定を含む)した件数:129件中114件
 死亡:タマゴタケモドキ2名,クロトマヤタケ1名,種類不明1名
 その他:ツキヨタケ34件,クサウラベニタケ25件,テングタケ20件,イッポンシメジ10件ほか
(主任林業専門技術員 森 三千雄)
 
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