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職場紹介  第8回 企画指導部 経営科

 経営科では,木材産業における経営改善に関わる分野で,調査・分析を行っています。

●最近の研究課題

 木材産業を取り巻く経営環境には,なかなか明るい兆しが見えません。中でも製材業の経営環境は厳しいのが実態です。そこで経営科では製材業関連のテーマを比較的多く設定しています。また,最近では住宅解体材を対象とした調査や,林産試験場の開発製品の市場性を問う調査研究も行っていますので,これらについて紹介します。

1)製材工場の管理技術の向上に関して
 海外からの製材あるいは集成材との競争において,道産材が価格競争に打ち勝つためには,大きな投資を行ってラインの合理化や規模拡大を図っていかねばなりませんが,将来見通しが不透明な現在では,現有の設備や人的資源を最大限に有効に使うことが大切です。
 そのためのラインバランス,無駄や工程上の問題点を浮かび上がらせる調査手法の確立と,製材工場での生産上の問題点や現状を明らかにするために,調査を行っています。


写真1 解体された梁材の形状調査

2)木質系廃棄物利用実態調査
 住宅解体材のリサイクルが進まない現状のなかで,今後の利用推進を図るために,その問題点の把握を行い,今後の林産試験場での研究のあり方を探る調査を行いました。
 また,これに関連し,ボード原料(住宅解体材および人工林材)の安定供給に関する調査・分析を民間企業との共同研究の中で行っています。

3)開発製品の市場性に関する調査
 林産試験場で開発した各種製品や技術を民間に移転するために,利用者・生産者として想定される対象(企業・工事発注者)に対して,製品紹介パンフレットを作成した上でアンケート調査を実施しています。これらは研究にフィードバックさせ,今後の製品開発の指針として用いています。

写真2 作成した製品パンフレット


●今後の研究・支援

 開発製品・技術の市場性を計るコスト試算は,これまでも行っていますが,今後は当場の様々な研究開発の前段での調査を充実させて,目標コストの明示と生産システムの設計を含めて研究の方向性を明らかにしていく予定です。
 また,過去に経営科で行った人工林からの径級別素材出材予測については,計算方法の見直しを行い,より精度の高い素材生産予測を行っていきます。

 また,工場管理技術の向上のために,ラインバランスを検討しなければなりませんが,これについては,民間集成材工場との共同研究の中で,「バーチャル集成材工場」の作成を開始しました。これを基に,今後,新たな装置を導入する際の機械装置の必要性能を,事前に把握することができるようになります。
 今後とも経営科では,工場現場の状況を踏まえて経営環境の改善のための努力を行っていきます。

 
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