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林産試だより2005年2月号 行政の窓 主な木材・木製品輸入の動向について
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 行政の窓 主な木材・木製品輸入の動向について

【輸入材率】

 道内における木材需要量のうち輸入材の占める割合は,過去10年(平成6年度~平成15年度),ほぼ60%前後で推移しています。平成10年度には,景気の低迷や住宅着工戸数の減少などによる木材需要の不振により一時的に低下(56.8%)しましたが,翌年は再び増加に転じ,平成12年度には過去最高の64.8%に達しております。
 平成15年度については,木材需要量が減少し,供給量総体で道産材・輸入材ともに増加したため,輸入材率では前年度を1.8ポイントアップし,59.4%となっています。

【丸太輸入の動向】

 丸太輸入量は,平成11年度以降減少してきており,平成14年度からは,100万m3を割り,2か年連続の80万m3台で推移しています。特に北洋材は,ここ5か年で,約45%減と著しい落ち込みをみせています。
 また,平成16年度前半期においても,大幅に減少しており,南洋材を始めとして,北洋材,米材,その他材総じて前年度同期の81%となっています。このように丸太の輸入量が減退しているのは,集成材,欧州製材の台頭,中国の経済発展による丸太輸入量増加とともに,異常気象等による山火事の発生や大雪,長引く雨期の影響等による伐採量減少など,様々な原因が考えられています。

表1 丸太輸入量年度別集計(北海道) 図1 丸太輸入量の推移(北海道)

【針葉樹製材輸入の動向】

 製材についても,平成11年度以降からは減少傾向で推移しており,平成15年度も前年度比98.4%の34万m3に減少となっています。
 このような減少傾向のなか,ヨーロッパからの輸入量については,平成11年度には前年度実績の2倍の9万m3となり,それ以降も10万m3を超える輸入量で推移しており,量的な伸びには鈍化がみられるものの,ヨーロッパ材の占めるシェアは,38%と依然高い水準を保っています。
 平成16年度前半期輸入量については,前年度同期比で122%と大幅な増となっており,特にカナダからの輸入増が目立っています。

表2 針葉樹製材輸入量年度別集計(北海道) 図2 針葉樹製材の輸入量の推移(北海道)

【構造用集成材】

 構造用集成材は,平成6年度以降輸入量が増加し,特に平成10年度以降は,前年の倍近い増加を続け,平成12年度には,43千m3と過去最高に達しました。
 しかし,平成13年度以降は,住宅着工戸数の減少等により,37千m3~41千m3で推移しています。
 平成16年度前半についても,前年度同期に比べ87%と減少していますが,特徴的なのが中国からの輸入量で,前年同期の約4倍(2,831m3)に増加し,ヨーロッパのフィンランド,オーストリアに次ぐ輸入量となっています。

表3 構造用集成材輸入量年度別集計(北海道) 図3 構造用集成材輸入量の推移(北海道)

【中国の動向】

 中国は,近年高度経済成長を続けており木材需要が急増するなかで,さらに,2008年の北京五輪,2010年の万博を控え,都市部を中心にマンションなどのビル建設が盛んで,中国の木材需要はいっそう高まるものと見込まれています。
 このため,木材の供給は中国国内だけでは賄いきれず,特に隣接するロシア等からの輸入量が急増しており,国際木材貿易に与える影響は,非常に大きいものがあるものと考えられます。

(水産林務部 木材振興課 主査(貿易調整))
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