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林産試だより2005年3月号 林産試ニュース
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林産試ニュース

●台風18号の被害木に関する調査結果

 平成16年9月8日,台風18号は北海道の広い範囲を暴風域に巻き込み,森林も深刻な被害を受けました。被害を受けた木は,林地に放置しておくと腐朽するほか新たな造林の妨げともなることから,なるべく早期に搬出する必要があります。このため,短期間のうちに大量に出されるこれらの被害木を有効に活用していくことが重要な課題となります。
 林産試験場では,これらの状況を受けて台風18号被害木対策検討プロジェクトチームを設置し,風倒木の利用に関する情報提供のための調査を行いました。このたびその結果を取りまとめましたので林産試験場ホームページで紹介します。
http://www.fpri.hro.or.jp/manual/fuutou/fuutou.htm

ポプラのベンチ

●北海道大学の倒木ポプラを利用しました

 台風18号により,北海道大学のポプラ並木も多数倒れたりするなどの被害を受けました。同大学では,農学部の平井卓郎教授を中心としたチームを結成し,並木の再生に取り組んでいます。
 この取り組みをPRするために,倒れたポプラを利用した製品づくりが進められています。道としても,「『一本の樹』ぷろじぇくと」として再生に協力しており,林産試験場では倒れたポプラから,ついたてとベンチを製作しました。ついたてはポプラ並木の真ん中を歩くようなイメージで,ベンチはポプラの葉をモチーフとして作りました。
 これらは同大学構内で使用され,PRに一役買う予定です。詳しくは本誌7月号で紹介します。

●日本木材学会大会で発表します

 3月16日(水)~18日(金),京都大学(京都市)を会場として,日本木材学会50周年記念大会が開催されます。林産試験場からは,20件の研究発表を行います。
○口頭発表
・薄鋼板釘打ち接合部のモーメント抵抗性能(戸田正彦)
・木製防雪柵における接合部の耐力変化予測方法の検討(野田康信)
・木質耐火被覆材による耐火技術の開発(1)-耐火被覆材の樹種および難燃処理条件-(河原﨑政行)
・RT-LAMP法を用いた木材腐朽菌のRNA分析(杉山智昭)
・レゾルシノール樹脂を用いた木質材料の溶脱性の検討(宮﨑淳子)
・アルカリ処理木材の水分吸着特性と細胞構造(石倉由紀子)
・木質敷料の種類と保水性の差(山崎亨史)
・木質熱処理物ボードの製造条件とその性質(Ⅱ)
-木質熱処理物とセラミック材料との複合化-(吉田華奈)
・蒸気式乾燥装置の温湿度および風速分布の適正化
-トドマツ心持ち平角材の高温乾燥試験-(伊藤洋一)
・全層MDIを用いたSPBの検討(吹野信)
・トドマツ精英樹次代検定林における繊維傾斜度の変異(安久津久)
○ポスター発表
・腐朽が軽微な状態における表面処理用木材保存剤の効果(森満範)
・いくつかの樹種における木材保存剤成分の溶出挙動(宮内輝久)
・生分解性プラスチックを用いた木材の表面保護
-塗膜の耐候性向上に向けた検討-(杉山智昭)
・マルチベット捕集剤(Tenax TA/Carboxen1000)を用いたVOC測定における基礎的検討(伊佐治信一)
・木毛セメント板の用途拡大に向けた取り組み
-木毛セメント板の音響特性-(平間昭光)
・気相によるによる針葉樹剤の表層アセチル化(長谷川祐)
・北海道産トドマツ水食い材の乾燥処理過程における振動特性の経時変化に及ぼす初期含水率の影響(大崎久司)
・導電性物質を用いた発熱合板の開発(3)接着剤中の導電性物質の分散性(平林靖)
・導電性物質を用いた発熱合板の開発(4)発熱合板の発熱特性の改良(西宮耕栄)

●林業・林産試験場研究成果発表展

 3月10日(木)~11日(金)に道庁1階ホールにおいて,林業試験場・林産試験場の研究成果を紹介するパネル展を開催します。
 また11日には,道庁別館地下1階大会議室で成果発表会も行います。

●北海道木育フォーラム~木とふれあい,木と学び,木と生きる,これからの木育~

 「木育」プロジェクトは,「木育」の理念づくりや「木育」を進めていくのに必要な施策について,道民のみなさんと北海道とが一緒になって検討するために,平成16年9月に発足しました。林産試験場からは,根井研究職員が参加しています。
 その「木育」の考え方を広くお知らせするために,3月19日(土)13:30~16:00,KKRホテル札幌において「北海道木育フォーラム」が開催されます(主催:北海道)。
 エッセイストで,レイチェル・カーソン著「センス・オブ・ワンダー」の訳者である上遠恵子氏による「自然が育む豊かな感性」をテーマとした基調講演のほか,木育プロジェクト報告,パネルディスカッション,パネル展示などを行います。会場には木のおもちゃで遊んでいただける託児室を設置します。
 お申し込みは,「木育推進プロジェクト事務局」FAX: 011-232-6313,E-mail:sogo.seisaku1@pref.hokkaido.jp,お問い合わせは,知事政策部 岩井,水産林務部木材振興課 田中まで。
 「木育」プロジェクトホームページで,これまでの会議の開催状況などがご覧いただけます。  http://www.pref.hokkaido.jp/srinmu/sr-rrnsn/mokuiku/top.htm

●北海道森づくり研究成果発表会を開催します

 4月21日(木),大雪クリスタルホール(旭川市)において,「平成16年度北海道森づくり研究成果発表会(木材利用部門)」を開催します。この発表会は,「林産試験場研究成果発表会」を今年から名称変更したもので,内容も,よりわかりいやすくなるよう工夫しています。
 林産試験場の研究成果のほか道内の取組を,7つのセッション(自然災害と木材,森林づくりとの連携,建築資材開発,新製品開発,きのこ栽培,VOC,循環技術)に分けて発表します。そのほかパネル展示などを行います。
 詳細については決まり次第,林産試験場ホームページでお知らせします。お問い合わせは企画指導部普及係(内線365)まで。

●全国林業試験研究機関協議会・研究功績賞を受賞

 2月3日(木)に東京都で開催された第38回林業技術シンポジウムにおいて,企画指導部の石河経営科長が全国林業試験研究機関協議会より第17回研究功績賞を授与されました。受賞業績となった研究課題は,「トドマツ人工林材の生産予測システムの開発と木材工業の経営改善に関する研究」です。
 石河科長は,長年にわたってトドマツなど道内人工林材の素材生産予測に取り組んできており,開発した予測システムは行政の現場で広く活用されています。また,製材工場に適した作業改善手法を取りまとめて普及指導することで,工場の経営体制の合理化に大きく貢献してきました。

●旭山動物園へ知事感謝状・木製プレート等贈呈

 2月10日(金),高橋はるみ知事が旭山動物園(旭川市)を訪問し,同園が「道内の観光振興や地域活性化に大きく寄与し,道民にも夢と希望を与えた」として,知事感謝状を贈呈しました。知事は感謝状とともに,「動物への感謝のことば」を記した大型の木製プレート(林産試験場にて作成)などを小菅園長に手渡しました。
 
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