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林産試だより2006年2月号 行政の窓 木材・木製品輸入の動向について

行政の窓

木材・木製品輸入の動向について

 【木材・木製品の輸入概要】

 平成16年度北海道の木材・木製品の輸入実績は,財務省貿易統計によると総額で834億円を占め,主要品目別には丸太114億円,製材148億円,チップ233億円を占めています。丸太の輸入額が減少する一方,製材,合単板,集成材などの輸入額は増加しており,道内の輸入状況はより一層製品への移行が進んでいます。

 【輸入材率】

 我が国の輸入材率は,昭和40年代以降急激に上昇し,平成16年度には81.4%と高率となっています。

 一方,森林面積が71%を占める北海道では,増加傾向にあった輸入材率が平成10年度に減少に転じ,平成14年度以降も引き続き60%を下回るようになりました。近年,道内の木材需要量は減少傾向にありますが,平成14年度以降道産材の供給量が徐々に伸びてきたことから,平成16年度の輸入材率は,前年度と比べさらに2.7ポイント減少し平成10年度並みの57.2%となりました。今後は,国際的な需給の変化もあり輸入材は減少傾向にあることから,道産材資源の活用拡大が期待されるところです。

 【丸太輸入の動向】

 丸太輸入量は,平成11年度に増加に転じたのをピークに減り続け,平成16年度では前年比80%となりました。

 平成16年度の北洋材の輸入量は,平成11年度に比べ44%と大幅に減少しましたが,丸太の輸入量の60%以上を占めています。また,日本は,ロシアの膨大な天然林資源を背景に,北洋材輸入をリードしてきましたが,近年,経済発展が著しい中国との競合により,今後一層北洋材丸太の輸入減少が進むことが予想されます。

 世界最大の木材製品消費地であるアメリカは国内の住宅需要が高水準で推移していることから,米材の輸入量も,平成17年度で,前年同期比より25%も減少しました。また,南洋材は,資源的制約や丸太輸出規制などにより増減はあるものの徐々にその輸入量を減らしており,平成16年度の輸入先は唯一マレーシアとなっています。

表1 丸太輸入量年度別集計(北海道)

図1 丸太輸入量の推移(北海道)

 【針葉樹製材輸入の動向】

 製材については,平成10年度に輸入量が大きく落ち込んだものの,その後は30万m3以上で推移しています。

 平成8年度に輸入量の77%を占めていたカナダからの輸入は,平成16年度においてはアメリカの国内需要に振り向けられたことなどから輸入量は半減し,シェアも46%まで低下しています。

 輸入量の減少傾向が続くカナダに対し,ヨーロッパからの輸入は,北欧からの輸入量の伸びや東欧の新たな産地からの輸入もあり,全輸入量の42%を占めるまでになっています。

表2 針葉樹製材輸入量年度別集計(北海道)

図2 針葉樹製材の輸入量の推移(北海道)

 【構造用集成材】

 構造用集成材の輸入量は,平成16年度において木造率は上昇したものの住宅着工戸数が減少したことから,平成13年度並みの37千m3となりましたが,ここ数年は堅調に推移しています。

 ヨーロッパからの輸入は,為替や運搬経費等の影響があるものの圧倒的なシェアを有しており,特に,フィンランドからの輸入が突出しています。

表3 構造用集成材輸入量年度別集計(北海道)   図3 構造用集成材輸入量の推移(北海道)

(水産林務部 木材振興課 主査(貿易調整))

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