●特集『平成17年度 研究成果発表会』
人工乾燥に用いられる乾燥スケジュールは,樹種や製材サイズ,初期含水率,製材用途などを把握した上で,乾燥材の品質とコストに見合う条件(温度・湿度)を検討し,作成します。
しかし,製材サイズや含水率あるいは適応温度の組み合わせは無限に考えられ,用途や目的に合う適切なスケジュールを作成するためには,豊富な経験と知識を必要とします。
そこで,乾燥性に影響を及ぼすいくつかの情報を得ることで,即座に乾燥スケジュールを提示し,同時に乾燥時間を推定させることのできるタイムスケジュール自動表示システムを開発しました。
心持ち平割材(厚さ60×幅115mm)の中高温条件
カラマツ・トドマツ製材の人工乾燥を行う工場へ,タイムスケジュール表示ソフトを提供します。ご希望の方は,林産試験場 製材乾燥科(0166-75-4233 内線446)までご連絡ください。
また,このプログラムに基づき乾燥装置を自動制御する管理システム(上の写真)が市販されています。このシステムは,オリジナルスケジュールの作成や定値制御にも対応し,簡便な自動操作が可能となっています。お問い合わせは,株式会社デックシステム(0166-54-7934)まで。