本文へ移動
林産試だより2007年8月号 特集「2007 木製サッシフォーラム」 特集『2007 木製サッシフォーラム』の概要

●特集『2007 木製サッシフォーラム』

特集『2007 木製サッシフォーラム』の概要




 窓は,採光,通風,太陽熱の取り込みなど住環境を改善する機能が要求されると同時に,防犯,遮光や遮音などバリアとしての機能も必要な,住宅の中で欠かせない重要な役割を担っている建材です。またデザイン面では,エクステリアであると同時にインテリアでもあります。そのため,屋外に面している部分は建物全体におよぼすデザイン性だけでなく耐候性が要求されます。また室内に面している部分は,室内の装飾との調和がとれたデザインが必要です。

 このように,窓には多岐にわたる機能が求められています。これらの機能,窓の役割や窓に関する情勢などをより広くユーザーや企業の方々に理解していただくと同時に,木製サッシならではの機能性について認識していただくために,林産試験場と北海道木製窓協会が共催で毎年木製サッシフォーラムを実施しています。

 このフォーラムでは,木製サッシと住宅との関係に関する課題を設けて,建築,建材企業の方々や大学や公設試験研究機関の研究者に講演していただいています。またその後で参加されている方々と講師の質疑応答,意見交換などを通じて,木製サッシの魅力に触れていただく場を設けています。



会場の様子

 『2007 木製サッシフォーラム』は,平成19年2月8日に旭川市大雪クリスタルホール国際会議場を会場として開催しました。今年の課題は,木製サッシを取り巻くエクステリアでした。建築,建材,公的機関の関係者など142名の参加者があり,非常に盛り上がりのあるフォーラムとなりました。

 まず最初に,住宅の外部に面した建材で大きな面積を占める外壁について,北海道立北方建築総合研究所 吉野利幸氏に紹介していただきました。外壁は,建物の寿命に大きく影響する部位ですが,いろいろな材質と形状のものがあり,それぞれ特徴や使用上の留意点があります。また,サッシと最も関わり合いのある建材です。それらを含めて解説していただきました。

 次に,林産試験場が開発を支援したエクステリア製品3件についての紹介を行いました。最初に,林産試験場金森勝義が,木製エクステリア全般の解説と外付け木製ブラインドについて講演しました。窓の外に設置するブラインドは,断熱・遮熱性の向上やサッシの保護のために有効な建材です。そこに木材を活用する問題点や解決策について紹介しました。

 2番目に,木とアルミの複合サッシについて,(株)ワタナベ 平井正美氏に,同社が開発されたバルコニーサッシを中心として講演していただきました。木材は腐る,表面が退色するなどの課題があります。それを解決するために,外部表面をアルミでカバーする複合サッシが開発されていますが,ここでは車椅子でも通過可能なユニバーサルデザインに配慮した木-アルミ複合バルコニーサッシの開発事例が紹介されました。

 3番目に,日本ドアコーポレーション(株) 高柳春幸氏に,同社が長年手がけられている木製ガレージシャッターについて紹介していただきました。同社の木製ガレージシャッターは,我が国でも他に例がない防火性能を付与したもので,毎年実績が伸びています。その開発コンセプトや営業理念などは大変参考になるものと思われます。

 今回紹介する事例はいずれも新規性に富んだものです。これからの住宅設計に積極的に活用していただきたいと思います。

次のページへ