本文へ移動
林産試だより2007年8月号 Q&A 先月の技術相談から 床暖房用フローリングの使用に関する技術相談

Q&A 先月の技術相談から

床暖房用フローリングの使用に関する技術相談



Q:床暖房用に普通のフローリングを用いると何か不都合があるのでしょうか?見た目には何ら変わりはないように思われるのですが・・・


A:現在「フローリング」はJAS(日本農林規格)で一定の性能基準が示されていますが,「床暖房用フローリング」の規格は無く,業界が自主的な規格を持って品質管理にあたっています。それが床暖房用フローリングと普通のフローリングとの違いが,ピンとこない一つの理由になっているようです。

 床暖房用フローリングにも単層フローリングと複合フローリングがあって,単層フローリングは日本フローリング工業会が,複合フローリングは日本複合床板工業会が自主的な試験規格を定めています。試験内容は非常に厳しく,普通のフローリングでは試験にパスできないと考えられます。

 例えば単層フローリングにおける「耐熱ランニング試験」,複合フローリングにおける「熱耐久試験」では,実際と同様の床暖房仕様に敷設したフローリングの裏面に80℃8時間の加熱~4時間の放冷を1サイクルとして100サイクル繰り返し,その後300時間連続で80℃加熱を行うという試験の中で,目すきや段差の発生が少なく,外観上の変化が無いことが求められています。(詳しい試験内容,数値に関してはお問い合わせください。)

 結論的には,普通のフローリングではなく,これら工業会に所属する企業が製造する「床暖房用フローリング」を使用されることをお薦めします。外見上は普通のフローリングと変わらないように見える床暖房用フローリングも,床暖房による加熱や乾燥に対する様々な処理がなされていると考えられます。また,普通のフローリングを床暖房で用いると,乾燥による目すきや,湿気による押し上げなどのトラブルが発生しやすく,補修工事には大きな出費が伴うものと思われます。

写真左: 床暖房用フローリングの一例
写真右:熱耐久試験の一例


参考

○日本フローリング工業会 Tel. 03-3643-2948
http://www.j-flooring.jp/index.html
 会員企業:81社(2007/5現在)

○日本複合床板工業会 Tel. 03-3643-2948
http://www.fukugo-yukaita.jp/
 会員企業:18社(2007/5現在)

○林産試だより2005年3月号,Q&A

前のページへ|次のページへ