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林産試だより2007年8月号 職場紹介 性能部 接着塗装科

職場紹介

性能部 接着塗装科

 接着塗装科は,木材等に使用される接着剤や塗料などの性能を評価し,性能の向上および機能を付加させるための研究を進めています。


 最近の研究


(1) 未利用木質資源を利用した接着剤の性能向上

 環境問題への関心が高まる中、未利用資源の有効利用方法の開発が課題になっています。そこで、木質系の未利用資源である樹皮やその成分を利用して、木材用接着剤を改良し性能を向上させる研究を行っています。



写真1 接着剤に添加するカラマツ樹皮の抽出物


(2) 接着剤を用いないボードの開発

 パーティクルボードやMDFなどの木質ボードを製造するためには、接着剤が必要となります。しかし、それらを再利用や再資源化する際に、接着剤の混入が弊害となる場合があります。当科では、接着剤を用いないバインダーレスボードの開発を行っています。写真2は、樹皮を原料としたバインダーレスボードです。



写真2 接着剤を用いないで製造した樹皮を原料としたボード


(3) 光触媒機能による空気浄化性能の評価

 室内の空気質を改善する方法として、光触媒技術が注目されています。当科では、光触媒による空気浄化の性能評価システムを構築し、光触媒を用いた製品の開発を行っています。また、企業が開発した光触媒製品の性能評価や開発支援を行っています。写真3では、光触媒による空気浄化の効果を測定している様子です。今後、光触媒が持つ様々な機能を利用し、新たな機能性材料の開発を進めていきます。また、光触媒による空気浄化性能を評価するには、トルエンなどのガスを一定濃度で発生させる必要があり、試験費用が高額となります。当科では、安価なガス発生方法を開発し、皆様が利用しやすい環境を整えています。



写真3 光触媒による空気浄化の性能評価


 技術支援


 接着塗装科では,接着剤および塗料のさまざまな性能を評価し,製品開発に関わる支援を行っています。また,空気浄化に関連する日本工業規格が整備されてきており、規格に対応した試験ができるように準備を進めています。接着塗装に関わる性能は多岐にわたるため,技術相談,依頼試験や受託・共同研究などによって,より幅広く対応する支援・協力体制を築いていきたいと考えています。

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