本文へ移動
林産試だより2007年10月号 Q&A 先月の技術相談から 木質ペレットとペレットストーブについて

Q&A 先月の技術相談から

木質ペレットとペレットストーブについて



 木質ペレットは,二酸化炭素削減に貢献するカーボンニュートラルなエネルギーであり,石油価格の高騰から一般消費者の関心も高まっています。林産試験場では,木質ペレットを燃料とするストーブの設計と試作をサンポット株式会社と共同で行い,今年(平成19年)12月に「北海道型ペレットストーブ」として発売の予定です。「北海道型ペレットストーブ」は,新聞や雑誌で紹介され,多くの方々よりお問合せを頂きました。そこで,これらのご質問の中から主なものを紹介したいと思います。

Q1:木質ペレットの原料にはどのような樹種が使われているのですか

A:基本的にどの木材を使ってもペレットは作れますが,北海道ではカラマツやトドマツが多いため,これらの樹種で作られています。また,本州ではスギなどが原料となっています。

Q2:木質ペレットはどこで購入することができますか?

A:北海道では,ペレット製造工場から直接購入することになります。製造工場がある市町村は,芦別市(準備中)・足寄町・厚沢部町・滝上町・伊達市(旧大滝村)・月形町・南幌町・むかわ町(旧穂別町)です(図1)。



図1 道内のペレット製造工場

 また,札幌市内の一部ホームセンターで取扱っている店舗もあります。

Q3:北海道型ペレットストーブは普通の住宅で使えますか?

A:暖房出力は約7.0~3.0kWであり,通常の強制給排気形(FF式)石油ストーブと同等の暖房能力を持っています。暖房可能な部屋の広さ(寒冷地)は,木造であれば20畳,コンクリート造であれば32畳です。
 また,タイマーによる自動点火,耐震自動消火装置,停電安全装置,過熱防止装置など,通常の石油ストーブと同じ各種機能・安全装置が設けられています。
 室内への設置に関しても,燃焼形式はFF式ですので,一般的なFF式ストーブの給排気筒を使うことができます。既にFF式ストーブが設置されているのであれば,新たな工事の必要はありません。

Q4:北海道型ペレットストーブの特徴は?

A:ペレットタンクを燃焼室の横に配置しストーブ本体の奥行を43cmと薄型にすることで,室内側に張り出さない設置しやすい形状としました。また全高も70cmと低く抑え,腰壁のある窓の前にも設置できるようにしました。平成18年度に試作した2号機では,ペレットの補充が容易に行えるようにペレット投入口をできるだけ大きくするなどの変更をしました(写真1)。


写真1 投入口を大きくしたペレットストーブの試作機

Q5:薪ストーブのように煙突掃除や灰の処理が大変ではないですか?

A:FF式ストーブなので煙突掃除の必要はありませんが,シーズンが始まる前に外壁から出ている給排気筒部分をチェックして,灰がたまっているようであれば歯ブラシなどで清掃して下さい。使い方にもよりますが,2~3週間に一度灰を捨てる作業が必要になります。通常であれば,灰は燃えないゴミとして処理できます。

(企画指導部デザイン科 小林裕昇)

前のページへ|次のページへ