●特集『平成20年 研究成果発表会』

光触媒材料の空気浄化機能評価技術の構築

性能部接着塗装科 伊佐治信一

 研究の背景・目的

 室内の有害な化学物質の分解・除去を目的とした光触媒材料が数多く製品化されてきています。しかし,これまでは統一された評価方法がなく,光触媒材料の空気浄化能力は曖昧なままでした。このような状況の中,光触媒の機能について正しく評価するために,試験方法の規格化(JIS化)が進められ,順次制定されています。
 接着塗装科では,JIS化に対応した測定環境を整備し,光触媒材料の空気浄化能力について検討しました。(写真,図1

写真 JIS試験の様子  図1 光触媒材料の測定


 研究の内容・成果

 研究目的

 触媒材料の空気浄化能力はどの程度なのか?
 ・光触媒粉末と光触媒を利用した製品の空気浄化能力をJIS試験(JIS R 1701)に基づいて測定・比較しました。

 結果

 光触媒粉末は,空気浄化能力を示しました。しかし,光触媒を利用した製品は,ほとんど空気浄化能力を発揮できませんでした(図2)。
 このように,JIS試験に基づいて性能評価を行うことで,製品の性能を把握することが可能になりました。


図2 光触媒材料の評価例


 今後の展開

 今回の評価技術を基にして,空気浄化能力の高い製品の開発やシックハウス対策などに役立てていきます。

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