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 ●特集『平成20年 研究成果発表会』

きのこを原料とした機能性アミノ酸「GABA」の富化について

きのこ部品種開発科 原田 陽

 研究の背景・目的

 γ-アミノ酪酸(GABA)は,天然に存在するアミノ酸です。最近では,血圧抑制作用や精神安定作用といった,健康機能を持つ成分として注目されています。
 実際に道内で生産されているきのこには,GABAが少なからず含まれているものもあることから,GABAを作り出す能力を持つことが予想されました。
 そこで,きのこに含まれるGABAを人為的に増やす処理方法の開発に取り組みました。


 研究の内容・成果

1. 実生産されているきのこの中から,GABA生産能が高い菌種として,エノキタケおよびシイタケを選びました。

2. きのこのGABA含有量を高めるために,収穫後のきのこに対する処理方法を検討しました。その結果,粉末化したきのこと添加物を所定の割合で混合し,水を加え懸濁させながら富化処理することによりGABA含有量を処理前の60~70倍まで急激に高めることが可能になりました(図1)。

図1 エノキタケ中のGABA含有量に及ぼす処理時間の影響

3. 本技術は,「機能性を富化するきのこの製造技術」として特許出願しました。

4. 本技術で得られた素材について動物実験を行った結果,血圧降下作用が認められました(図2) 。

図2 GABA富化素材投与後の収縮期血圧変化(日本食品分析センターにおける試験)


 今後の展開

 技術移転と製品開発を目指して,以下のような取り組みを行います。

 1.本開発技術のスケールアップを行います。
 2.応用技術の開発を行います。
 3.機能性食品素材としての用途開発を行います。

きのこ1  きのこ2  きのこ3

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