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第17回木のグランドフェア「木になるフェスティバル」の一日

企画指導部普及課 鈴木貴也

 林産試験場と(社)北海道林産技術普及協会との共催による木のグランドフェアは今年で17回目となり,7月26日に開催した「木になるフェスティバル」は快晴に恵まれ,朝から大勢の子供たちや家族連れでにぎわいました。ここでは当日の雰囲気を少しでもお伝えできれば何よりです。


木の科学体験

 木の科学体験では,林産試験場が取り組んでいる研究内容をわかりやすく紹介するとともに,子供たちが木や木材の様々な性質に「見る・触れる・考える」ことのできるよう,各研究部が趣向を凝らしました。

【木のおもしろ実験20008】

 木の持つ様々な特徴を,木材の強さを調べる実験,木の香りの体験,シロアリの観察,木材への焼印などを通して体験してもらいました。すべての実験・体験を終えた参加者には「香る木札」をプレゼントしました。木材の強さを調べる実験では,木材の折れる大きな音に驚く様子がとても印象的でした。

写真 木の強さを調べる実験の様子

【アルコールロケットをとばそう】

 エタノールを燃料とするミニ・ロケットと発射台を,カメラのフィルムケースなどを使い自分で制作する体験です。最後はカウントダウンに合わせて打ち上げを行いました。青空に向かってロケットが勢いよく飛び立っていく様子に周りの来場者からも歓声が上がりました。

写真 アルコールロケット発射の様子

【のぞいてみようミクロの世界】

 研究用の高倍率顕微鏡を使い,木材の組織切片などの観察を行いました。普段は目にすることのできない,まさに「ミクロの世界」に,子供たちだけではなく大人も真剣に見入っていました。

写真 顕微鏡観察する子どもたちの様子

【木の重さをくらべてみよう】

 北海道に生育する「ミズナラ」や「ウダイカンバ」のほか,水に沈む木「イペ」のキューブ等を使って木の重さを調べる実験です。使ったキューブは実験後にドリルで穴を開け,キーホルダーに加工してプレゼントしました。

【木の香りあてゲームとトドマツ精油の抽出実験】

 針葉樹の木材の香りや広葉樹の花の香りを比較する体験と,トドマツの葉から実際に精油を抽出する実験のデモンストレーションを行いました。
 参加した子供たちは,それぞれが持つ香りの微妙な違いを真剣に判別していました。

【きのこが分かって収穫もできる】

 きのこに関するクイズで勉強してから,マイタケなど3種類のきのこの収穫を行う,毎年大人気の体験です。きのこ嫌いの子も参加してくれたようですが,きのこを見直してもらえたでしょうか?

写真 シイタケ収穫の様子

 そのほか,電気の通しやすさや油を吸い取る実験を通して,燃やすだけではない木炭の力を感じる科学体験や「北海道型ペレットストーブの展示・実演」も行いました。

木工工作体験


【点字コースター】

 圧縮された部分が水を含むことで元の状態に戻る木材の性質を利用して,点字が浮き出るコースターづくりを行いました。木の円盤に点字のパターンをピンで打ち込み,円盤の表面を少し削った後に水を垂らすと,わずか数秒で圧縮された部分が点字となって浮き出てきます。参加した子供たちは目の前で起こる不思議な変化にとても驚き,とても興味を引かれているようでした。

写真 点字コースター作りの様子

【植木鉢をつくろう】

 酢の成分で木を腐りにくくする「アセチル化処理」をした木材と未処理の木材でそれぞれ植木鉢をつくり,持ち帰ってから腐りにくさを比べる,少し変わった体験です。

写真 植木鉢作りの様子

 これらのほかにも,年齢を問わずに毎年大勢の来場者でにぎわいを見せる「木のコースターづくり」(出展:上川支庁)や,特殊なカッターで加工したシラカバの枝を使って様々な動物を制作する「木の枝の動物づくり」,二種類の液がふれあうと瞬間的にくっつく接着剤で合板ブロックを接着し,思い思いの作品を制作する「不思議な木工用ボンド」,「木のブーメランづくり」などの工作体験を実施しました。
 工作体験は材料等の都合で,すべての方々に体験してもらうことができませんでしたが,来場者からは「来年も楽しみにしている」といった声をたくさんいただきました。

 また,これらのほかにも通常は立入りできない試験場内の試験・研究施設を見学する「りんさんし探検隊」,「木になるゲーム(木球転がしゲーム)」を行い,多くの子供たちに楽しんでもらえたようです。

 このイベントがより地域に根付いたものとなるよう,工夫を重ねていきたいと考えています。
 最後になりますが,本フェスティバルは多くの団体の御後援をいただき開催することができました。この場を借りてお礼申し上げたいと思います。


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