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職場紹介

企画指導部 経営科

 経営科では,木材産業における経営改善と道産材の需要拡大に関わる分野の調査研究を行っています。

経営科の主な業務内容


 道内の木材産業を取り巻く状況は,北洋材丸太の激減による道産材への原料転換や経済情勢の低迷による新設木造住宅の着工戸数の伸び悩みなど,様々な課題に直面しており,道産材の安定供給や需要拡大が求められています。
 経営科ではこのような状況下にある製材工場や集成材工場,プレカット工場などに対し,経営改善を支援するための調査や経営診断を行うとともに,需要拡大を図るため,道産材の市場性,環境優位性などに関する研究業務や技術支援を行っています。

1)木材産業の経営改善に関する業務

 道産材が輸入材との価格競争に打ち勝つためには,大きな投資を行って製造ラインの合理化や規模拡大を図ることが理想的ですが,将来の見通しが不透明な状況ではこのような設備投資は困難です。したがって,現有の設備や人的資源を最大限に活用することが必要です。そこで,対象となる工場の,ラインバランスや工程上の問題点を把握するとともに,財務諸表等から財政状況を分析・検討することによって,経営改善を図るためのアドバイスを行っています。

2)道産建築用材の環境優位性の評価に関する研究

 道産材の利用を促進するためには,コスト面や流通面,品質面などからの取り組みが必要ですが,地球環境問題への関心が高まっている今日においては,環境面からの取り組みも欠かせません。そこで,製品の環境負荷を総合的・定量的に評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を用いて,住宅に道産材を利用することがどのくらい「環境にやさしい」かを評価する調査研究を行っています(図1)。
LCA:ある製品の製造,使用,廃棄されるまでのすべての段階 を通して,環境にどのような影響を与えたのかを評価する方法

図 1 LCA手法による道産建築用材の環境負荷の評価イメージ

3)未利用材の有効利用に関する調査研究

 木材は,建築物や家具,エクステリア製品や燃料など様々な用途に使われていますが,これらの用途への需要拡大を図っていくには,木材の安定供給が不可欠です。
 一方,限りある資源を効率的に使用するためには,これまで使われてこなかった林地残材や流木などについても利用を図っていく必要があります。経営科では,これらの未利用材を建築用資材や燃料などに使うために必要となる技術的な課題を把握するとともに,コスト試算や環境負荷量,地域住民への貢献度等の指標を定量的に算出し,地域の産業基盤や需要特性を考慮した利用システムを構築するための調査研究を行っています(写真1)。

写真1 林地残材の集積の様子

その他の関連業務


 前述した当科独自の調査・研究・支援業務のほか,当場の研究各科で行われている様々な技術開発・製品開発に研究開始段階から関わり,コストや市場性を検討して,目標コストや生産システムの設計を含めた研究の方向性を示す取り組みを行っています。
 さらに,林業の再生を図るための取り組みとして,林務行政や木材産業と連携し,地域産材を用いた製品のブランド化など,高付加価値化を図るための事業を支援しています。
 今後とも経営科では,木材産業における現場の実情を踏まえた経営環境の改善と道産材の需要拡大に向けた取り組みを行っていきます。

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