●特集『平成21年 研究成果発表会』
道産木材の利用拡大は,森林整備の推進や林業生産活動の活性化を図る上で重要な課題であります。
このため,主伐期を迎えた日高産カラマツの利用促進を目的に,地域の林業・木材産業界や住宅産業界と連携して実施した「カラマツ住宅の建築促進活動」の取り組みについて報告します。
○一般民有林のカラマツ人工林8齢級以上 → ・面積:77%・蓄積:89%
○カラマツ製材用途別出荷量(H19) → 建築材出荷わずか5%(梱包仕組材88%・その他7%)
○活動内容
・カラマツ住宅見学会,セミナー等の開催
・住宅建築説明会,懇談会の開催
・カラマツ材利用促進補助金制度の活用
○森づくりセンターの支援
(1)普及啓発用資材,パンフ等の制作
(2)イベント等の企画立案
(3)関係者等との連絡
(1)建築部材としての認識向上
(2)「地材地消」の理解向上
(3)関係者との連携強化
(4)管外工務店等との連携と情報の共有化
(1)無垢材使用の不安感解消→集成材を併用した住宅建築の促進
(2)製材乾燥技術のレベルアップ→技術研修会等開催,企業等への派遣
(3)生産流通システムの構築→供給体制づくりのための懇談会等の開催
(4)ソフト面での効果的なPR活動の展開→インターネットによる情報発信