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 ●特集『平成21年 研究成果発表会』

「地材地消」への取り組みとこれからの課題

水産林務部 森林環境局 道有林課 関根 進

 研究(取り組み)の背景・目的


 網走東部管内には,単板・合板や集成材加工など,多数の製材工場が稼働し,伐採されたカラマツを中心とした立木の大半は管内で消費・加工されています。
 しかし,生産された製品の約9割が道外に移出されるなど,木材の有効活用に向けた「地材地消」への取り組みが課題となっています。

 研究(取り組み)の内容・成果


 網走東部森づくりセンターでは,平成14年度からセミナーやシンポジウム,住宅見学会などを毎年開催し,1,400名以上の方々の参加を得ています。
 また,平成20年度は「北の木の家」普及推進事業を実施している佐呂間町森林組合と共同で,建築事業者に対象にアンケート調査を実施しました。

○アンケート調査集計結果(回収率63%)
(使用木材の産地):半数以上の工務店が北海道産の木材を使っています。なお,ツーバイフォー主体の工務店は外国産材を使用。
(カラマツ材に対するイメージ):約7割の業者が品質に問題はないと考えています。
(カラマツを使うための条件): 約8割の業者が価格の問題を挙げています。

グラフ 集計結果

 一連の活動を通じ,森林所有者が所有山林の木材を使った住宅や地元カラマツ材を使った牛舎・堆肥舎が多数建築されました。
 また,公共施設を中心に地域材を使った建物が多く建築され,美幌町では地域材を使った住宅に対する助成制度「美幌町産材活用助成制度」が創設されました。

 今後の展開


 乾燥や加工技術の進歩により,カラマツの建築構造材としての欠点が克服されているにもかかわらず,未だに3割の業者がカラマツ材の品質について不安を持っていることから,関係機関と協力しながら普及PRを行っていく必要があります。
 また,見学会や展示会についてもその内容を再検討し,市町村や工務店などの関係機関との協力体制を再構築していく必要があります。

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