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 ●特集『平成22年 研究成果発表会』

平成22年 研究成果発表会について

企業支援部 技術支援グループ 小山内裕司



 4月15日(木)に平成22年北海道森づくり研究成果発表会(木材利用部門)が旭川市大雪クリスタルホール国際会議場を会場に開催されました。
 口頭発表は北海道総合振興局・振興局森林室から4件,林産試験場7件(NPO発表者との共同発表1件含む)の計11課題について,展示発表は林産試験場16件,北海道総合振興局・振興局森林室5件,企業1件の計22件のポスターや試作品などの展示が行われました。
 展示発表会場では見学者が絶えることなく,発表者と活発な意見交換がなされていました。口頭発表者も展示発表会場にパネル展示を行い,午前,午後1回ずつの展示発表コアタイムで見学者と交流しました。技術相談コーナーとして別に設けたフリースペースでは,多くの方に技術相談に利用していただきました。

 300名の参加者のうち企業・団体からは約140名の参加をいただきました。この数字から,今年で6回目を数える当成果発表会が業界の方々に定着し,林産業全体にわたる当場の技術支援に期待していただいていることの現れと捉え,地方独立行政法人化され新たなスタートを切った林産試験場として,さらなる業界への貢献を図っていく必要性がより明確になったものと考えています。

 本特集号では,当日の口頭発表を記事にしてお伝えします。テレビや新聞等でも報道された「北海道型木製ガードレールの実用化」をはじめ,木材利用部門に相応しいそれぞれの発表をご一読いただき,参考にしていただければ幸いです。なお,展示発表の内容についても,本誌6月号以降で紹介していく予定です。

写真 口頭発表会場の様子,展示パネルを前に来場者へ説明する様子,きのこの展示,技術相談コーナーでの対応の様子



特集『平成22年 研究成果発表会』 目次

<木材利用の活動報告>
地域の関係構築に向けた木材利用推進の取組
森林認証(SGEC)を活用した「地材地消」の取組
木質ペレット需要拡大へ向けた普及指導活動
根室管内での林地残材等の木質バイオマス利用を考る

<安全・安心・快適な高付加価値製品の開発>
北海道型木製ガードレールの実用化
トドマツを構造材として使用する場合に接合部設計で気を付けること
大規模建築物に使用する道産カラマツ準耐火集成材について

<道産建築用材の需要拡大>
道産ツーバイフォー部材のトータル供給システムの開発とモデル建設
ロボットを活用した合板の節抜け防止

<森林バイオマスの合理的利用の取り組み>
発熱量の高い木質ペレットをつくる
海岸の良好な景観と環境を保全するための流木処理のあり方

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