行政の窓
北海道と雪印メグミルク(株)の包括連携協定による協働事業として,グループ企業の(株)雪印パーラー本店(札幌市)では,地域材を使った木製食器を使用して地域材の普及PRを実施しています。
木製食器は,一般家庭用としては広く普及していますが,今回は飲食店で業務用として使える耐久性と安全性,デザイン性に優れた製品を開発していくところから取組が始まりました。
食器の製作は北海道と(株)雪印パーラーが,国の補助事業である森林整備加速化・林業再生事業の事業主体である北海道緑の産業再生協議会の協力を得て,旭川市の木工芸品製作会社の(株)ササキ工芸に依頼し,耐久性は雪印パーラーが実際に食器洗浄機にかけて試験を実施,安全性では,道立衛生研究所にアドバイスをもらいながら食品衛生基準に適合した製品にしました。
デザインは,札幌出身のプロダクトデザイナー伊藤千織さんの協力を得て,雪の結晶をモチーフにした素敵な食器が出来上がりました。
関係者の尽力と連携により,一つ一つ課題をクリアして完成した食器には,道産のクルミ材とイタヤ材を使用,耐久性を高めるため,木製食器ではまだ実用例が少ない液化ガラス塗料を採用しました。
現在,雪印パーラーでは,クリームあんみつ用の器として活躍中。温もりあふれる木の器が,訪れるお客様を喜ばせています。
道では,包括連携協定を締結した企業との協働による各種の取組を通じて,地域材の利用拡大に努めていきます。