光珠内季報-平成13年度-

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No.126
(2002.3)
シラカンバの花粉生産と飛散量予測 (PDF,337KB) 八坂通泰 p.1~4
近年,札幌など都市部で主要な花粉症の原因となりつつあるシラカンバについて,花粉の生産および飛散特性について紹介した。 また,札幌市の街路樹や天然林における雄花序の着花調査から2002年のシラカンバの花粉飛散量を予測した。
品種開発でシラカンバ花粉症に挑む (PDF,631KB) 錦織正智
脇田陽一
p.5~10
組織培養を活用した育種手法でシラカンバ花粉症の対策に有効な品種の育成に取り組んでいる。組織培養によるクローンの増殖 方法と3通りの育種手法について解説する。
ブナの稚樹は何処に多い?-シーズナルギャップの発見- (PDF,311KB) 小山浩正 p.11~14
ブナ稚樹は,ブナの成木の樹冠下より他の広葉樹の下に多かった。この樹種は開葉期が早いので,春先に未開葉の他樹種の 樹冠の方が一時的に明るいギャップ状態を呈する(これをシーズナルギャップと呼ぶことにした)。ブナの稚樹はこのシーズナル ギャップを有効に利用して更新していると考えられた。
広葉樹林の間伐効果-ウダイカンバの成長を促進する- (PDF,137KB) 滝谷美香 p.15~18
ウダイカンバ二次林に対する間伐効果を検討するため,30年生の林分に全層間伐を行い,12年間の葉量と成長量の変化をみた。 約45%の間伐を行った場合,林分葉量は8年で回復したが,林分材積は回復しなかった。しかし,個体当たりの成長量が改善され, 弱度及び無間伐林分を上回った。
ヤツバキクイムシの被害対策1-除間伐後の生立木被害
発生状況-
(PDF,504KB)
原 秀穂
林 直孝
p.19~23
1996~2000年にアカエゾマツ人工林(19~40年生,胸高直径10~15㎝)で除間伐後のヤツバキクイムシの生立木被害状況を 調査した。この間,被害は網走地方の3林分で確認されたが,無作為に調査した32林分では観察されなかった。被害林分での被害 本数率は2.2~5.5%で,被害は1年で終わった。

No.125
(2001.12)
クロマツ海岸林の間伐方法-どれくらい伐ったら良いの-? (PDF,739KB) 眞坂一彦 p.1~5
クロマツ海岸林に対する間伐効果を検討するため,6年生の若齢林の内陸側と海側に,本数伐採率で60%(強度)と30%(弱度)の 全層間伐を施した(計4区画)。間伐後9年目,間伐効果は内陸側の強度間伐区に現われたが,弱度間伐区には現われなかった。 また,強度の間伐でも林冠は無事に閉鎖した。
トドマツ枝枯病被害林分の施業方法-林型区分と林型ごとの
種多様性-
(PDF,454KB)
大野泰之
山田健四
p.6~10
広葉樹の侵入したトドマツ枝枯病被害林分の種組成と木本植物の種多様性を調査した。トドマツ優占度(胸高断面積合計に占める トドマツの割合)により,被害林分をトドマツ林型,針広混交林型,広葉樹林型の3林型に区分し,トドマツ上層木本数を指標と した林型の把握方法を示した。木本植物の種多様度指数H’は,トドマツ林型に比べて,針広混交林型と広葉樹林型で高い値を示した。
冷凍貯蔵によるブナ堅果の長期保存方法 (PDF,443KB) 小山浩正 p.11~14
ブナの苗木を安定供給するために,堅果の長期貯蔵試験を行った。ブナの堅果は乾燥すると死滅するため,穀物などで行われて いる乾燥冷凍貯蔵が適用できないとされていたが,2日の風乾処理により含水率を6%程度にした堅果を-20℃で保存すると 3年間は発芽能力を失わずに貯蔵することができた。

No.124
(2001.10)
2000年有珠山噴火による森林・樹木の被害の形態 (PDF,890KB) 寺澤和彦
佐藤 創
p.1~5
西山西麓火口群の周辺の民有林における調査の結果,火口直近の林分では,トドマツ造林木の枝の下垂,幹の折損・湾曲・ 傾斜などがみられ,広葉樹でも枝・幹の折損や着葉量の減少がみられた。ただし,このような被害林分の分布は火口周辺のごく 限定された地域にとどまっていた。
2000年有珠山噴火による火山灰の化学性 (PDF,622KB) 佐藤 創
寺澤和彦
p.6~9
2000年有珠山噴火開始から約4ヵ月半経過時に,西山西麓の火口群付近で火山灰を採取し,化学性を分析した。pHは1977年 噴火の際と同様,弱アルカリ性を示すものが多かったが,Ca,Mg,K,Naなどの置換性ならびに水溶性陽イオン類濃度は1977年 噴火に比べて,高い値を示した。
高性能林業機械による列状間伐作業の生産性と残存木の
成長
(PDF,849KB)
木幡靖夫 p.10~13
フェラーバンチャ等の高性能林業機械を用いて4種類の列状間伐試験を夏季と冬季(積雪期)に行った。生産性は,夏季,冬季 とも2伐4残+定性が最も高く,それぞれ1.24m3/人・時,1.16m3/人・時となった。間伐後3年間における 胸高直径の成長状況は,いずれの列状間伐も定性および無間伐を上回った。
ミズナラしいたけ原木林の収穫予測 (PDF,278KB) 明石信廣 p.14~17
しいたけ原木林(ミズナラ)収量密度図,ミズナラの相対幹曲線式とY-N曲線を用いて,しいたけ原木の収穫本数を予測する モデルを作成した。現況から,数年後の収穫本数をおおむね予測することができた。さらにデータが蓄積されれば予測精度が向上し, 最適な収穫時期の予測などに役立つと考えられる。

No.123
(2001.6)
林業試験場が平成13年度に取り組む試験研究のあらまし p.1~8
川底にたまる有機物-出水時にはどう動くのか?- (PDF,925KB) 長坂晶子 p.9~12
林業試験場光珠内実験林の小渓流に底質サンプラーを埋設し,夏期の渓床貯留有機物量を3週間追跡調査した。調査期間中の 降雨により増水したが,最終的に出水前に比べ貯留量が6~8倍増加した。水位上昇により陸域の落ち葉や細粒有機物が川に供給 されたためと考えられ,夏期出水が渓床に有機物を供給する役割も担っていることが示唆された。
川の濁りはどうして起こるのか?-胆振地方貫気別川流域
での事例から-
(PDF,469KB)
佐藤弘和 p.13~17
川の濁りを引き起こす浮遊土砂について,畑地と森林が混在する貫気別川流域で調査した結果,この流域全体では年間に 約27,000トンの浮遊土砂が流出し,畑地面積率が高い支流域ほど濃度や流出量が多かった。これは,農作業で使うトラクターの 走行で畑地の浸透性が低下し、濁水化した地表流が生じるためである。この濁水は,林地を通過すると濁りが軽減された。

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