光珠内季報-平成25年度-

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No.171
(2014.3)
パッチワーク状混植の経費を考える (PDF,1.50MB) 中川昌彦 p.1~5
各樹種を何本かのかたまり(パッチ)として植栽し,樹種の異なるパッチを混ぜて配置し,パッチワーク状に混植して混交林を造成する方法のコストを試算した。1ha当たりの造林経費はカラマツ人工林で109万円,トドマツ人工林で134万円であるのに対し,林業試験場の実験林に造成したパッチワーク状混植の例では,5,000本/ha区で306万円,10,000本/ha区で486万円,40,000本/ha区で1,563万円と非現実的なほどに高くなっていた。しかし,パッチワーク状混植の改善方法として提案されている,パッチの1辺を7mよりも長くするか,パッチとパッチの間に地拵えも下刈りも植栽もしない部分をつくる方法の経費を試算したところ,1ha当たり168万~216万円となり,実現可能な水準と考えられた。
森林バイオマスのエネルギー収支を考える (PDF,1.69MB) 酒井明香 p.6~9
森林バイオマスをエネルギー源として利用する際に,その調達や加工に必要なエネルギー(投入エネルギー)と得られるエネルギー(出力エネルギー)の収支について調査した。 皆伐試験地と未利用間伐試験地から,森林バイオマスを集荷してチップ化し,片道50kmを運搬するまでの投入エネルギーと,バイオマスボイラーの燃料として使用した時の出力エネルギーを比べた。その結果,皆伐試験地では,出力エネルギーは投入エネルギーの6.3倍,未利用間伐試験地では2.1倍となり,ともに1を上回った。
ヒグマによる農業被害の軽減をめざして-被害農地の立地解析によりハザードマップを作成する- (PDF,1.74MB) 長坂晶子 p.10~14
渡島半島の自治体で蓄積されてきた農地におけるヒグマ食害情報を用いて,食害を受けやすい農地の立地条件を明らかにするとともに,得られた関係式を用いてハザードマップを作成した。予測の確からしさをROC解析により検討したところ推定精度が高いマップが作成できたと判断された。住所や地図情報などの位置情報を付加した被害実績が収集されれば、他地域でもマップ作成が可能であることが示された。


No.170
(2014.2)
貯蔵中に根の出たドングリは苗木に育ちますか? (PDF,2.56MB) 清水 一 p.1~8
ミズナラとカシワのドングリについて処理を変えて播種試験を行った。春に播種を行う場合,ミズナラは保存中に根の出たドングリをそのまま播種するのが良く,根の出なかったドングリは発芽率,成長とも悪く,根をもぎ取ったドングリは両者の中間の値となった。カシワは保存中に根の出たドングリで発芽率が若干高かったものの,成長は根の出なかったドングリ,根をもぎとったドングリと差はなかった。
地域や環境条件による下刈り年数の違い-トドマツ造林地の場合-(PDF,1.21MB) 中川昌彦 p.9~13
道内のトドマツ造林地の平均下刈り年数について,旧支庁ごとに示した。下刈り年数は,カラマツ造林地と同様に,道東地方や太平洋側で全道平均よりも短く,日本海側や道北地方で長い傾向があった。環境条件が下刈り年数に与える影響を解析したところ,市町村ごとの地位指数が高いほど下刈り年数は短くなっていた反面,最大積雪深が深いほど,斜面傾斜度が高いほど,標高が高いほど,また年間降水量が多いほど,下刈り年数は長くなっていた。また,下刈り年数は植生がミヤコザサの場合短く,チシマザサの場合は長くなっていた。この解析結果から作成されたトドマツ造林地の下刈り年数予測モデルを紹介した。
エゾシカが増加するとスギやヒバに被害は発生するか? (PDF,1.96MB) 南野一博 p.14~18
シカの増加に伴うスギやヒバへの影響を把握するため,天然林内に苗木を植栽してシカの食害状況を調査した。さらに,シカの越冬地においてヒバとスギの樹皮食害の状況を比較した。その結果,シカはヒバよりもスギをより好んで食べることが示唆され,道南地域でシカが増加した場合,ヒバよりもスギに被害が拡大すると考えられた。
砂坂クロマツ海岸林に対する強度間伐の効果 (PDF,1.57MB) 真坂一彦 p.19~23
壮齢クロマツ海岸林への間伐効果を検証するため,間伐強度が異なる4つの処理区を設定し,10年間追跡した。60%間伐区のクロマツはそれより弱度の間伐区のクロマツに比べてより肥大成長に投資し、形状比への間伐効果も60%間伐区以外は顕著ではなかった。


No.169
(2013.9)
林業試験場が平成25年度に取り組む試験研究のあらまし (PDF,3.63MB) p.1~7
カラマツ人工林の炭素固定能と採算性を向上させる施業方法とは? (PDF,1.97MB) 八坂通泰 p.8~12
植栽密度や伐期など施業体系の基本的な構成要素について,二酸化炭素固定能と採算性への影響を分析し双方が両立可能なカラマツ人工林施業について検討した。その結果,従来のカラマツ人工林施業(2500本/ha植栽,50~60年伐期)よりも低密度植栽・短伐期(1500本/ha植栽,30~40年伐期)の導入により,二酸化炭素固定能16%,採算性(利回り)40%の向上が期待できることがわかった。
林地残材を林内から集めるコストは? (PDF,1.48MB) 酒井明香 p.13~16
林地残材を地域で活用しようという取り組みが加速化する中で,これまでは顧みられなかった「土場に出し切れず林内に残った林地残材」を林内からウインチを使って集めるコストを調査した。その結果,2名の作業でのべ2日で約14m3の林地残材を集めることができ,林内から路肩までの集荷コストは約4,600円/m3となった。5度から12度という緩傾斜の条件で,人力による集荷7400円/m3よりも安く,グラップルローダによる集荷3200円/m3やフェラーバンチャによる集荷1600円/m3よりも高いという結果になった。
人工林の立木密度は地域によって違いがあるのか? (PDF,1.28MB) 滝谷美香 p.17~20
人工林の資源量を把握するためには,林分単位の収穫予測から地域,全道へと積み上げていく必要がある。林分の収穫予測を行うためには,立木の樹高成長と直径成長から林分成長量を推定する。一般的に地域的な要因から影響を受ける樹高成長は,地域差を考慮した成長予測がなされてきた。しかし,立木密度から影響を受ける直径成長に関しては,地域的な違いを反映した予測は行われていない。本研究では,直径成長に影響を与える立木密度に着目し,地域的な差について検討した。その結果,立木密度には,地域,所有形態,および地位が影響することがわかった。

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