農業研究本部

きゅうりのジャガイモヒゲナガアブラムシ

  平成15年8月、三笠市のハウス栽培きゅうりに、果実に白色陥没の発生が認められた。
陥没は不規則な淡緑色〜白色の凹みからなり、果実上に偏在していた。同様の症状は2戸の農家ハウスにおいて発生しており、一週間程度前に他害虫の防除を目的に薬剤を散布したハウスでの症状は軽微であった。

 被害発生ハウスは周囲にたまねぎほ場および一部大豆ほ場があり、同時に発生していたきゅうり葉の白色斑点はたまねぎほ場で発生したネギアザミウマによる食害痕であると推定された。
果実の白色陥没症状は過去に秋田県で発生・報告されたジャガイモヒゲナガアブラムシによる吸汁被害と類似していたこと、当該ハウスではきゅうりの葉裏にジャガイモヒゲナガアブラムシの成虫と寄生蜂によるマミーが少数ながら観察されていたことから、本症状はジャガイモヒゲナガアブラムシによる吸汁被害と推定された。

(防除所予察課)