農業研究本部

レタスのキタネコブセンチュウ

平成17年5月、胆振管内鵡川町のハウス栽培レタスにおいて、収穫時期になっても球の肥大が劣り葉のしおれの目立つ症状が認められた。同症状は前年までトマトを7,8年間栽培していたハウスにおいて認められ、ハウス内のベット単位で症状の程度が異なった。また、これまで花き類を栽培しておりトマト栽培歴のないハウスでは同様の症状は認められなかった。生育の劣るレタスを抜き取ったところ、細根に径3mm程度のコブが多数認められた。細根はコブで分岐しており、コブ内には肥大中のネコブセンチュウ雌成虫が認められたことから、本症状はキタネコブセンチュウによる被害と考えられた。当該ハウスでは後作にニラの栽培を予定しているとのことだったが、ニラにおいても高密度下ではネコブセンチュウの被害事例があることから、注意を呼びかけた

(中央農試予察科)

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