農業研究本部

メロンの果実汚斑細菌病

 平成17年6月、上川管内の富良野市、上富良野町、中富良野町で葉や果実が褐色〜黒褐色に腐敗する症状が発生した。子葉および本葉では葉縁から暗緑色で水浸状の病斑が形成され,後に褐色病斑となった。つるにもはじめ水浸状でのちに褐色となる不整形病斑が現れた。果実では黒褐色で水浸状の病斑が表面に認められ、内部は淡褐色に変色し、種子に達していた。病原細菌は接種試験、寄主範囲、細菌学的性質、PCR法による診断などからAcidovorax avenae subsp.citrulliで、本邦未発生の病害であることから、病名をメロン果実汚斑細菌病(新称)と提案した。本病原細菌の詳細については平成17年度病害虫発生予察情報特殊報第1号を参照のこと。

(花野菜技術センター・横浜植防・上川農試)

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