ピーマンのうどんこ病
平成17年8〜9月、壮瞥町、洞爺村、滝川市および東川町で葉裏を中心に白色粉状の病斑が形成される症状が多発した。葉表では淡黄色に変色した病斑が形成され、中心部が褐点となる症状が現れる。葉裏では葉脈に沿って組織が褐色に変色し、その表面あるいは周囲に白色粉状の病斑を生ずる。葉全体に病斑が形成されると黄化して落葉した。現地圃場では9月に初発し、11月にすべての葉が落葉した圃場も認められた。白色病斑は本病菌の分生子によるもので、分生子懸濁液をピーマン(品種「みおぎ」)に接種したところ,約2週間後に白色で粉状の病斑が葉に再現された。分生子および分生子柄の形態観察の結果,本病はOidiopsis sicula Scaliaによるうどんこ病と同定された。
(花野菜技術センター・上川農試・病害虫防除所)