農業研究本部

有機物施用と発病

•バーク堆肥,牛糞麦稈堆肥の施用およびてんさい茎葉の鋤込みは,土壌の交換酸度を低下させ発病を助長する

•残効は3年を経過しても持続する

•特に影響の大きいバーク堆肥では発病圃場への施用をばれいしょ作付年以外でも避ける

•牛糞麦稈堆肥についても大量施用は避け、投入はばれいしょの収穫後に行う



各種有機物の施用がばれいしょ植付前の交換酸度およびそうか病発病に及ぼす影響
(交換酸度の初期値は 1.5 )



●堆肥、腐植のキレート作用

堆肥などに含まれる有機酸、腐植酸などはアルミニウムや重金属を包み込むキレート作用をもつ。

土壌中の交換性アルミニウムは作物に害を及ぼすと同時にそうか病の発病を抑止する効果を持っているため、キレート作用の強い有機物を施用すると発病が増える。

(キレートとはギリシャ語で「はさむ」、「爪」を意味する)


有機物等施用土壌における交換酸度の経年変化
(縦軸は対照区である無処理区との交換酸度の差 )


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