農業研究本部

うどんこ病

病害(かび)

症状の特徴

1)葉の表面にうどん粉をふりかけたような白斑が生じ(写真1)、激しい場合には葉一面に広がる(写真2)。この症状は葉柄や茎に発生することもある。

2)病斑を顕微鏡でみると、うどんこ病菌の菌糸、分生子および分生子柄(写真3)が観察される。

3)病斑が古くなると肉眼で容易に観察できる黒色小粒点状の子のう殻が生じることもある(写真4)。

発生しやすい条件

1)樹勢の弱る果実肥大期から収穫期にかけて発病し易い。

2)乾燥年に多発する傾向にある。

うどん粉をふりかけたような白斑

写真1

うどん粉をふりかけたような白斑が生じる。




葉一面に広がった白斑

写真2

葉一面に広がった白斑。

うどんこ病菌の顕微鏡写真

黒色小粒点状の子のう殻

写真3

うどんこ病菌の鎖生途中の分生子(A)と分生子柄(B)。病斑を顕微鏡でのぞくと観察される。

写真4

古い病斑に生じた黒色小粒点状の子のう殻。


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