農業研究本部

02-1 砂丘未熟土(02)

(砂丘未熟土)

後志管内共和町、普通畑、1993

 海岸沿いの砂丘、砂地にある砂質の土壌です。全層砂質のため、乾燥しやすく保肥性に欠け、養分も乏しいです。改良策としては堆きゅう肥など有機物の投入や粘質土の客土があります。作物によっては水の補給(かんがい)が必要で、施肥量、施肥法も注意が必要です。砂質土壌の性質を活かしてスイカ、メロン、ナガイモなどが栽培されている他、一部は客土をして水田にも使われています。この地域ではスイカなどが栽培されています。
主に日本海側に小面積で分布し、石狩から厚田にかけては北海道最大の砂地の農耕地が分布しています。なお、内陸の非常に古い砂丘や、古い火山灰からなる古砂丘(十勝地方や空知南部~胆振地方にかけてみられる)の土壌は砂丘未熟土には入れていません。