農業研究本部

03-11 淡色黒ボク土(03E)

(ローム質褐色火山性土)

十勝管内更別村、未耕地

 腐植層(表土)が薄く、下層土が褐色のため褐色火山性土とも言われ、また十勝地方では一般に乾性火山性土と言われているものです。
土は膨軟で軽く、物理性は良好です。リン酸固定力は強く、微量要素も少ないため、堆きゅう肥などの投入と石灰、リン酸、微量要素資材の施用が重要です。心土肥培耕も有効です。この地域では主に草地、畑地として利用されています。
この断面は、表層は樽前b層(0~12cmは腐植層、~20cmまでは非腐植層)、その下層は古いローム質火山灰の恵庭a層(20~28cmまでは腐植層、以下85cmまでは非腐植層)、さらに下層は支笏降下軽石Spfa-1層です。したがって、風化が進み褐色味が強い、古い火山灰主体のローム質褐色火山性土と言えます。