農業研究本部

06-2 細粒褐色森林土(06A)

(酸性褐色森林土)

空知管内幌加内町母子里、北大雨竜演習林、1997

 名前の通り森林地帯(丘陵、台地)の傾斜地に普通に見られる粘質の黄褐色の土壌です。一般に褐色森林土は排水は良く、丘陵では礫質のものが多く、台地では粘質のものが多いです。灰色台地土よりは乾性の土壌ですが、排水改良が必要となることも有ります。この地域では畑地、草地として利用されています。
この段面は、日本で最も寒いことで有名な地域の、標高約350mの山地(針広混交林)にあり、トドマツ、ダケカンバ、ミズナラ、イタヤカエデなどの樹木とササが密生しています。地質的には新第三紀の安山岩類から成っています。
表土は薄く(0-27cm、弱い腐植層)、下層土は赤味の強い黄褐色(7.5YR5/6)で、リン酸固定力もやや強く、69cm以下は礫が混在しています。暗赤色土に近いタイプの褐色森林土です。