農業研究本部

07-1 細粒灰色台地土(07A)

(疑似グライ土)

空知管内長沼町6区、水田、1988

 台地の地形上にある、重粘土と言われる粘質で、堅く、排水不良な土壌です。網走、空知、上川、宗谷管内に多く分布します。沖積土壌に比べると古い土壌のため、物理性が劣悪で、また、養分的にも劣っています。改良策としては暗渠排水が基本です。この地域では主に水田に利用されています。転換畑利用においては、砕土性、保水性、排水性が共に不良のため注意が必要です。
この断面は表土は17cmで、次層との境目が明瞭なのは、ほ場整備時に切り土後に表土戻しを行ったためと思われます。55cm以下は非常に硬く、黒褐色のマンガン斑もみられます。ただし、養分的には苦土(マグネシウム)が多くて塩基飽和度が高く、母材的な特徴が見られます。