農業研究本部

12-5 細粒褐色低地土,斑紋あり(12D)

(褐色低地土)

胆振管内厚真町東和、水田、1990

厚真川流域に分布する排水の良い、やや粘質の沖積土壌です。灰色低地土、グライ土などに比べると地下水位は低く、排水は良好ですが、粘質のため表面排水が不良となることもあり、暗渠排水なども行われます。この地域では水田に利用されています。
この断面で目立つのは、第2層(12-22cm、すき床層)が斑紋のあるグライ層となっていることです。これは「逆さグライ」と言われるもので、水田利用によりできたものであり、地下水位が高いことによりできる本来のグライとは区別されています。土壌分類には影響を与えません。45cm以下の下層土は黄褐色で斑紋はないため、この土壌は褐色低地土に分類されます。