農業研究本部

スイカ 銅欠乏

銅欠乏

1.症状の特徴

1) 生育が抑制され、葉も小さくなる。

2) 初期には下位葉の葉脈間に黄化症状が現れるが、やがて葉脈の緑色も退色し、葉全面が黄化する。

3) 進行すると褐色斑(壊死斑)が現れ、枯死する。

2.発生しやすい条件

1) 銅含量の少ない土壌。他の作物では、腐植に富む砂壌土および黒色の火山性土地帯で発生例あり。

2) 銅欠乏によるムギ類の不稔症状が現れる土壌では、注意を要する。

3.観察のポイント

1) 下位葉のクロロシスは、窒素欠乏やカリウム欠乏などでも現れるが、葉脈間の黄化面積が大きく、やがては全面に至ることから判別できる。

完全区と銅欠乏
写真20 左:完全区、右:銅欠乏。
生育が抑制され、葉も小型化する。
下位葉に黄化症状が見られる。

   

下位葉の黄化症状
写真21 下位葉に黄化症状が現れている。葉脈の緑色もしだいに退色し、葉全面が黄化する。