農業研究本部

Ⅰ.栄養障害に類似した症状

半身萎ちょう病(カビによる)

1.症状の特徴

1) 果実肥大期以降に中位葉からつる先にかけて葉が巻き上がる。

2) 葉は萎ちょう症状を呈する。ただし、萎ちょう症状は朝夕に回復することが多い。

2.観察のポイント

1) 葉の巻き上がり症状は、マグネシウム欠乏あるいは銅過剰症状に類似する。

2) 株元付近のつるの導管部が黄変するとともに、朝夕には萎ちょう症状が解消することから栄養障害と区別できる。

葉の巻上がりとしおれ症状

  

写真35 葉の巻き上がりやしおれ症状が見られる。
(つるの導管部が黄変する。発病初期、日中はしおれ症状を示すが、早朝および夕方には回復する。)


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