【普及奨励事項】
はっか用除草剤リニユロンに関する試験成績
北海道農業試験場作物部
北海道立北見農業試験場

Ⅰ 北海道農業試験場作物部成績
 1. 要約
  はっかの除草労力は、農家では10a当り50~60時間もの多大の労力を要している。はっか用除草剤としては、cl-IPC、CAT、DCMUが普及しているが、リニユロンは殺草効果が顕著で薬害も少なく、実用価値が極めて高いことが判明したので、その成績を報告する。
 2. 試験成績
  A 試験方法
 (1) 試験方法
   耕種梗概  北交5号、60×10cm秋植、1区10m2、2反復
   施肥方法  窒素8kg、燐酸8kg、加里5kg/10a、秋肥
   処理方法  水96Lに稀釈して小型噴霧器で散布
       (注) 薬量は10a当成分量
 (2) 試験成績
  ア 生育調査成績
試験区別 草丈(月/日) 分枝数
(本)
葉数
(枚)
被害
6/16
(cm)
7/6
(cm)
7/26
(cm)
8/16
(cm)
9/4
(cm)
銹病 倒伏
リニユロン 4月25日 50g 13 31 65 93 108 26 182
  〃     〃    75g 10 29 60 96 121 23 208
  〃    5月 5日 50g 13 28 63 96 120 26 241
  〃     〃    75g 12 27 59 90 111 24 192
  〃    5月15日 50g 12 26 59 96 117 26 240
  〃     〃    75g 9 21 53 85 104 23 206
DCMU    5月 5日 75g 14 32 63 98 116 23 185
無  処  理 5 31 59 96 115 26 186
  備考) 4月25日萌芽始、5月5日萌芽期、5月15日4~6葉期(草丈3~4cm)

  イ 雑草調査成績(m2当り、6月29日調査)
試験区別 アカザ
(g)
タデ
(g)
ハコベ
(g)
ツユクサ
(g)
ヒエ
(g)
その他
(g)

(g)
割合
(%)
リニユロン 4月25日 50g 364
(29)
309
(40)
60
(12)
10
(3)
50
(125)

798
(209)
39
(83)
  〃     〃    75g 150
(8)
90
(10)
10
(3)
15
(4)
52
(106)

317
(131)
16
(52)
  〃    5月 5日 50g 84
(10)
68
(16)


49
(96)
1
(1)
202
(123)
10
(49)
  〃     〃    75g
7
(6)

5
(4)
18
(35)

30
(45)
1
(18)
  〃    5月15日 50g 56
(11)
9
(9)

11
(4)
17
(77)
1
(3)
94
(104)
5
(41)
  〃     〃    75g
4
(4)

18
(3)
27
(49)

49
(56)
2
(22)
DCMU    5月 5日 75g 394
(20)
43
(95)
18
(3)
2
(1)
28
(43)
1
(3)
486
(163)
24
(64)
無  処  理 1.627
(95)
335
(62)
55
(11)
9
(2)
19
(83)

2.045
(253)
100
(100)
  注) ( )は雑草本数

  ウ 収量調査成績(10a当り、2区平均)
試験区別 生草重
(kg)
乾草重
(kg)
油重
(kg)
割合
(%)
収油率
(%)
採脳率
(%)
リニユロン 4月25日 50g 3.800 720 5.48 88 0.14 57
  〃     〃    75g 3.720 780 5.78 93 0.16 57
  〃    5月 5日 50g 3.920 870 6.21 100 0.16 59
  〃     〃    75g 3.480 750 5.78 93 0.17 57
  〃    5月15日 50g 3.530 740 5.95 95 0.17 56
  〃     〃    75g 3.750 690 5.12 82 0.14 58
DCMU    5月 5日 75g 3.500 860 5.61 90 0.16 57
無  処  理 3.620 840 6.24 100 0.17 58

  B 昭和40年試験成績
 (1) 試験方法
  耕種梗概  ほうよう、60×10cm秋植、1区10m2、3反復
  施肥方法  窒素8kg、燐酸8kg、加里5kg/10a、春肥
  処理方法  水96Lに稀釈して小型噴霧器で5月10日に散布
  供試薬剤  リニユロン(1)、商品名ロロックス、リニユロン(2)、商品名アフアロン
       (注) 薬量は10a当り成分量
 (2) 試験成績
  ア 生育調査成績
試験区別 草丈(月/日) 分枝数
(本)
葉数
(枚)
被 害
6/21 7/23 8/21 9/9 銹病 倒伏
無処理 15 38 75 100 33 178
リニユロン(1)50g 12 46 88 112 29 164
   〃    75g 12 40 82 106 32 182
リニユロン(2)50g 12 42 84 106 32 179
   〃    75g 12 44 85 110 30 174
DCMU    75g 12 41 84 106 31 185
  備考) 散布時期(5月10日)萌芽始~萌芽期

  イ 雑草調査成績(m2当り、6月30日調査)
試験区別 ハコベ
(g)
アカザ
(g)
タデ
(g)
スベリヒユ
(g)
メヒシバ
(g)
その他
(g)

(g)
割合
(%)
無処理 884
(318)
556
(51)
74
(31)
5
(41)
2
(16)
187
(76)
1.708
(533)
100
(100)
リニユロン(1)50g 219
(83)
3
(2)
88
(20)
3
(12)
2
(6)
8
(9)
323
(132)
19
(25)
   〃    75g 25
(19)

11
(4)
3
(15)
1
(2)
9
(7)
49
(47)
8
(8)
リニユロン(2)50g 51
(38)
3
(1)
13
(7)
3
(17)
1
(5)
23
(15)
94
(86)
4
(16)
   〃    75g 15
(15)

45
(9)
2
(3)
1
(4)
13
(15)
76
(46)
4
(9)
DCMU    75g 130
(65)
2
(1)
19
(11)
5
(17)
2
(8)
13
(11)
171
(113)
11
(32)
  備考  ( )は雑草本数

  ウ 収量調査成績(10a当り、3区平均)
試験区別 生草重
(kg)
乾草重
(kg)
油重
(kg)
割合
(%)
収油率
(%)
採脳率
(%)
無処理 2.120 910 6.99 100 0.33 52
リニユロン(1)50g 2.610 1.150 8.43 121 0.32 52
   〃    75g 2.370 1.010 7.68 110 0.32 54
リニユロン(2)50g 2.420 1.050 7.85 112 0.32 53
   〃    75g 2.500 1.130 8.11 116 0.32 53
DCMU    75g 2.370 1.050 8.07 115 0.34 53

 3. 試験結果の考察
  はっか用除草剤としてのリニユロンの実用性を検討するため、昭和39年度は散布時期と使用量、昭和40年度は効果確認と製品比較を主として試験を行った。
  (1) 除草効果について
  リニユロンは使用量が50~75g/10aでは、同量のDCMUより除草効果が大きく、ハコベ、アカザに対して卓効がある。タデや禾本科の多い畑では、除草効果が劣るので75g/10a程度の使用が望まれる。ツユクサには効果がないようである。処理時期が早く、はっかの萌芽期に散布した際には、除草効果が低下する。ロロックスとアフアロンとの間には、除草効果には大差は認められない。
  (2) 薬害と生育収量について
  はっかの萌芽期以降に散布すると、散布後1~2日でロロックスを起こすが、使用量が50~75g/10a程度で、処理時期がはっかの萌芽揃期であれば、次第に生育が回復して収害に影響するほどの薬害が増大する傾向があるから、はっかの萌芽揃の時期に散布する際には、使用量を減らして50g/10aにした方が安全である。
  (3) 実用性について
  ロニユロンははっかの萌芽期~萌芽揃の時期に、雑草の草種やはっかの生育に応じて50~70g/10aを散布すると、除草効果が極めて大きく薬害も少ないので、はっか用除草剤として普及奨励に移してよいと考えられる。
 なお、連作畑では銹子腔の防除をかねて除草剤のリニユロンと殺菌剤のニッケル剤や錫剤とを混用して、はっかの萌芽揃に散布するのが望ましい。

Ⅱ 北海道立北見農業試験場成績
 1. 奨励態度
  (1) 使用量   10a当成分量  50~75g(製品量100~150g)
  (2) 使用時間  萌芽期~萌芽揃
  (3) 水量     100L
  (4) 対象雑草  タデ、アカザ、ハコベ
 2. 使用上注意すべき点
  (1) 使用時期をあやまらないこと。
  (2) 作業順序は従来の除草剤使用の場合と同じように、ハロ-をかけてから散布するとよい。
 3. 試験成績
  A 昭和38年度試験成績
   供試品種  おおば
   散布時期  4下(4月28日) 5上(5月7日)
           5中(5月18日)
 (1) 気象条件
月日 月日
4.24

25

26

27

28

29

30

5.1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

6.1

2
平均
気温
0.9 2.9 7.0 7.3 2.1 2.1 5.5 9.0 9.5 11.3 12.2 12.3 11.1 8.6 11.2 13.7 10.9 4.2 7.0 15.7 14.3 11.5 13.3 9.2 14.6 11.6 9.5 9.0 10.5 10.8 10.7 8.0 6.8 8.5 7.5 12.5 14.8 17.8 11.8 14.3
降水量 0.5 0.6 0.4 0.3 4.5 12.2 0.4 0.9 1.8 2.3 2.5 0.2 1.7 0.1

 (2) 試験結果
  ア 雑草調査(3区平均)   6月16日調査
区  別 1m2当雑草本数(本) 1m2当雑草本数(g)
イヌ

タデ




ハチ
ジョウ




割 合 イヌ

タデ




ハチ
ジョウ




割 合
小計 合計 小計 合計
無処理 114 107 11 2 87 232 321 100 100 243 231 12 0.3 39 486 525 100 100
DCMU  5上75 128 39 4 0 97 171 268 74 83 231 47 4 0 57 282 339 58 65
リニユロン4下 50 217 56 12 0 77 285 362 123 113 428 87 10 0 46 525 571 108 109
  〃   〃 75 199 35 4 2 111 238 351 103 109 405 19 4 1 33 428 462 88 88
  〃   5上 50 108 48 1 9 117 157 283 68 88 145 37 0.3 13 38 182 233 37 44
  〃   〃 75 117 31 0 6 135 148 289 64 90 193 14 0 7 94 207 308 43 59
  〃   5中 50 23 10 0 10 89 33 132 14 41 8 10 0 6 51 18 75 4 14
  〃   〃 75 11 1 0 62 93 12 167 5 50 4 1 0 55 44 5 104 1 20
  注) 1. 小計:イヌタデ、アカザ、ハコベの計
     2. その他はツユクサ、スギナ、ナギナタコウジュ、イヌホウズキ

  イ 生育及び収量の調査(3区平均)
区  別 生育調査
萌芽 草丈(cm) 枝椏数(本) 葉数(枚) 10a当り 割合

(月日)

(月日)
良否
6月
30日
7月
20日
収穫期
7月
20日
収穫期
7月
20日
収穫期
生草重
(kg)
無処理 5. 4 5. 9 29 49 102 16 25 89 153 3.200 100
DCMU  5上75 31 52 106 18 27 99 162 3.100 97
リニユロン4下 50 27 51 100 15 25 94 158 3.130 98
  〃   〃 75 27 52 102 18 27 95 176 3.020 94
  〃   5上 50 30 53 104 16 25 97 162 3.420 107
  〃   〃 75 31 51 108 14 25 98 178 3.400 106
  〃   5中 50 27 48 104 15 25 94 164 3.180 99
  〃   〃 75 ヤ良 24 449 99 15 25 86 159 3.780 87

 (3) 考察
  ア 除草効果
   優占雑草であるイヌタデ、アカザ、ハコベに対し、リニユロン4月上旬50g区はアカザ、ハコベに対し、DCMUと同程度の効果が認められたが、イヌタデに対しては効果はなかった。5月上旬区ではイヌタデの発生量は無処理区と差がないが抑制効果がみうけられ、アカザ、ハコベに対してはDCMUよりやや優った雑草効果が認められた。5月中旬区ではイヌタデ、ハコベ、アカザに対し、雑草効果極めて大で、その効果は薬量に比例し、その残草量は50g区4%、75g1%であった。
  イ 作物の薬害及び生育、収量
   リニユロン4月上旬区では薬害は全く認められず、5月上旬区で50g、75g区共全体の約3%前後の稚苗個体の第1~2葉が黄化したが、生育、収量には全く影響がなかった。5月中旬区では50g区で第1~4葉の黄化する個体が全体の6.1%にみられたが、生育収量には影響がなかった。75g区では全体の約55%の個体の第1~4葉が黄緑化現象を示し、このため初期生育はかなり停滞したが、生育最盛期には回復し、生草収量には殆ど影響しなかった。
 以上、リニユロン5月中旬50g区、同75g区共イヌタデ、アカザ、ハコベに対し雑草効果極めて大であるが、薬量が多くなるにつれ、薬害を生じ、初期生育がやや停滞することから、処理時期、処理量について更に検討を要する。

  B 昭和40年度試験成績
 (1)試験方法
  供試材料  はっか 品種 ほうよう
  栽植条件  畦巾60cm 種根量 150kg/10a
  植付期    11月1日
  供試薬剤  リニユロン  対照 DCMU
  処理方法
  散布時期  5月上旬(5月6日) 5月中旬(5月13日) 5月下旬(5月27日)
  散布量    加圧式小型噴霧器  水100L/10a
   (注) 散布時期は4月下旬、5月上旬、5月中旬の予定であったが、本年は融雪期がおそく雑草の発生、はっかの萌芽も、7~10日おくれで処理を1旬づつくり下げた。
  1区面積及び区制  18m2  乱塊法  3反復

 (2) 気象条件
項目/
月日
月日
5.1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

6.1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12
平均
気温
2.8 5.3 6.5 6.8 7.0 8.9 11.6 12.2 11.4 9.9 8.8 8.2 11.2 14.9 16.1 15.5 9.4 9.5 11.6 9.5 13.2 13.5 14.3 16.5 9.1 7.7 10.3 7.0 6.2 9.6 14.5 11.5 13.4 12.9 11.6 10.5 7.7 11.5 12.0 12.6 13.0 13.0 15.8
降水量 0.3 2.1 0.2 1.3 1.4 0.2 20.7 20.7 2.0 0.5 0.0 0.5 0.8 0.0 1.7 0.0 0.0 0.0 0 0 0.2 34.0 0.0 0.0 1.4 8.6 13.7 0 0.4 0.9 0.0

 (3) 試験結果
  ア 雑草調査(3区平均)  6月18日調査
区  別 1m2当り雑草本数(本) 割合(%)
イヌタデ アカザ スギナ ツユクサ ハコベ その他 小計 合計 小計 合計
無処理 83 49 49 15 13 50 209 259 100 100
DCMU  5中 75 75 4 29 29 2 31 139 170 67 66
リニユロン5上 50 90 16 49 10 0 14 165 179 79 69
  〃   〃 75 67 57 66 20 16 17 226 243 108 94
  〃   5中 50 56 19 20 17 1 94 113 207 54 80
  〃   〃 75 48 2 41 19 1 21 111 132 53 51
  〃   5下 50 3 0 22 12 0 17 37 54 18 21
  〃   〃 75 3 12 22 0 33 37 70 18 27

区  別 1m2当り雑草生重(g) 割合(%)
イヌタデ アカザ スギナ ツユクサ ハコベ その他 小計 合計 小計 合計
無処理 42 63 21 5 13 23 144 167 100 100
DCMU  5中 75 17 2 23 14 0 5 56 61 39 37
リニユロン5上 50 59 18 39 5 0 5 121 126 84 75
  〃   〃 75 22 20 74 9 8 4 133 137 92 82
  〃   5中 50 20 22 23 6 0 38 71 109 49 65
  〃   〃 75 13 0 32 7 0 19 52 71 36 43
  〃   5下 50 0 13 3 1 16 17 11 10
  〃   〃 75 0 0 8 9 6 17 23 12 14
  注) 1. 小計:イヌタデ、アカザ、スギナ、ツユクサ、ハコベの計
     2. その他:ナギナタコウジュ、イヌホウズキ、ハチジョウナ

  イ 生育及び収量の調査
区  別 生育調査 収量調査
前芽 草丈(cm)

(月日)

(月日)
良否 6月30日 7月20日 収穫期 生草重
(kg/10a)
割合
取卸油重
(kg/10a)
割合
無処理 5.14 5.20 22.3 50.0 112.0 3.000 100 6.976 100
DCMU  5中 75 24.1 50.6 111.3 2.907 97 7.902 113
リニユロン5上 50 21.9 47.9 113.8 3.077 103 7.717 111
  〃   〃 75 23.7 47.2 118.7 3.044 101 7.151 103
  〃   5中 50 22.3 51.6 112.6 3.240 108 7.684 110
  〃   〃 75 22.7 51.1 113.3 2.944 98 8.539 122
  〃   5下 50 21.9 47.5 112.3 2.889 96 6.680 96
  〃   〃 75 21.4 46.1 113.2 3.240 108 6.278 90

 (4) 考察
  ア 除草効果
   本圃場の優占雑草は、イヌタデ、アカザ、スギナで次ぎにツユクサ、ハコベがあって、リニユロンは5月上旬区ではアカザについては効果がみられたが、イヌタデには効果が明確でなく、スギナ、ツユクサには全く効果が認められなかった。ハコベの発生は不均一だったので雑草調査の表からは除草効果がわかりにくいが、生育は抑制が確認され、効果はあったと思われる。5月中旬処理では50g区はイヌタデ、アカザに対しDCMUと同程度の効果があり、75g区では、イヌタデにはDCMUと同程度、アカザには極めて殺草効果が大きかった。5月下旬処理では、イヌタデ、アカザ、ハコベに対し殺草効果は極めて大で、この3種の雑草に対しては残草率はほとんど無に等しかったが、スギナに対しては75g区で中程度の効果で、ツユクサに対しては全く効果がなかった。
  イ 作物の薬害及び生育収量
   リニユロン5月上旬処理では薬害は全くみられず、5月中旬処理では全体の約10%の稚苗個体の第1~2小葉の先端が淡黄化した程度で間もなく回復してその後の生育にも影響がなかった。
 5月下旬処理では50g、75g区共全体の50~60%の個体の第1~第4葉が黄化し、見た目にもかなりの薬害が認められ、その後初期生育がやや停滞したが、生育最盛時には回復し収穫時の草丈、生草重には差がなかった。
 取卸油重についてみると、50g区で4%、75g区で10%の減収となっているが有意差はなかった。

 (5) 実用化に対する所見
  リニユロン5月下旬(はっか萌芽揃)処理の50g及び75g区はイヌタデ、アカザ、ハコベに対し殺草効果極めて大で、収量に対しても影響がない。
 なお本年は融雪がおそかったので5月下旬(はっか萌芽揃)が撒布適期であったが、平年の萌芽揃は5月中旬なので5月中~下旬のはっか萌芽が揃ったころ10a当成分量で50~75g、水量100Lで撒布するとよい。