【指導参考事項】
整理番号 6-4
研究課題 収穫 牧草・飼料作物
場所名 北海道農業試験場農業物理部機械化第1研究室
課題名 (主)回転モ−アの作業性能と利用限界
試験年次 昭和44年〜47年(予定)

・目 的
 回転モ−アの作業性能とその利用限界を明らかにする。

・ 試験方法
 1. 供試機
    ドラム・モ−ア(2連・4連)
    デスク・モ−ア(4連・6連)
    フレイル・モ−ア
 2. 作物
    牧草  1番
 2番
 時期別・混・単播別
 3. 試験方法
    作業速度をかえて、作業性能、所要動力、取扱い操作について試験した。

・ 試験結果
 1. ドラム、デスク、フレイルの各種は、各々の機構に応じて刈取状況を異にした。いづれの場合も、全試験を通じて草づまりは殆どなく、ドラムへの巻付きが一部でみられた。
 2. 無負荷時所要動力は2.3〜10PS、起動時には最高50〜100kg−mのトルクを、作業時では平均14〜38PS、最大20〜55PSを測定した。所要動力の大きいものからのべると、フレイル、ドラム、デスクの順となった。
 3. 適正および作業限界速度は3〜5m/sであるが、4連ドラムとフレイルは2m前後であった。
 4. 草の質と量および状態、圃場の凸凹程度によって限界速度が制約される。
 5. 水平刃デスクモ−アでは低速すぎると作業に支障をきたす。
 6. ねじり刃は水平よりもやや所要動力が大きく、刃の摩擦はそれほど問題ではない。
 7. ギヤボックスに油を入れすぎてはならない。
 8. 分草板の検討が必要である。

・ 主要成果の具体的デ−タ−
 第1図 4連デスクモ−アのトルク波形(例)

・ 研究上の残された問題点
 燃料・耐久性・安全性・後続作業体系についての究明

・ 次年度継続   有