【準奨励品種】

アルフアルフア品種「ヨ−ロッパ」に」関する試験成績 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(昭和43年〜45年) 　　　　　　　　　　　　　　　　　北農試　草地開発第二部

目　的
　北海道における外国品種の適応性を検討し、育種上の参考資料とする。

来　歴
　フランスのDesprez社の育成種。育種経過は明らかでない。フラマンデ型に属し、遺伝的な変異はDu　Puitsより狭い。フランスにおける評価は、極早生、耐倒伏性に優れ、耐寒性強く、きわめて多収とされている。

特　性
　北農試(月寒)で観測された特性を要約すると次の通りである。
　　ヨ−ロッパ(Europe)
　①　開花始めはDu　Puitsよりやや早く、早生群に属する。花の色は紫色である。
　②　草丈は高い群に属する。
　③　ソバカス病、葉枯病に対する抵抗性は、Du　Puitsと同程度で比較的強かった。　輪紋病には弱いと思われる。
　④　倒伏には極めて強い。
　⑤　乾物収量が多く、特に2年目が多い。

主要な具体的デ−タ−

Du　Puitsに対する風乾物収量比率　(%)
年次/ 品種名	43年	44年	45年	3ヶ年 合　計
Alfa	124	117	114	118
Cherokee	121	112	115	115
Du　Puits	100 (55.9)	100 (105.1)	100 (107.3)	100 (268.3)
Europe	122	130	112	121
Grimm	94	100	113	104
Haymor	99	−113	108	108
Hunter　River	96	103	97	99
M−1−2	110	118	123	119
M−5−1	104	110	116	111
Narragansett	97	96	107	101
polesana	98	96	104	100
Rhizoma	86	53	81	72
Vinta	101	100	96	98
Von　Arnims	95	109	103	104
Washoe	78	82	96	87
Williamsburg	97	116	117	113
WL　202	96	94	112	102
WL　210	111	111	121	116
WL　303	106	105	113	108
WL　305	111	108	113	111
WL　306	106	98	117	107
YT−1	96	90	84	89
Zia	100	103	114	106
アルテフランキシエル	75	93	97	91

　　備考　Du　Puitsの(　)内は実数(kg/a)

適応地帯栽培上の注意
　1.　適応地帯：根釧を除く全道一円。
　2.　Du　Puitsに準ずる。