【指導参考事項】
1. 課題の分類  野菜・収穫
2. 課題名  莢インゲンの収穫体系に関する試験
3. 期 間  昭和51年
4. 担 当  中央農試農業機械部
5. 予算区分  道費
6. 協力分担  なし

7. 目 的
 栽培法並びに収穫時期別に収穫性能を調査すると同時に冷凍、缶詰め加工を行い、現地利用につて機械収穫率並びに製品化の両面から検討する。

8. 試験方法
 1) 試験機    ブル−ガ、フレンチビ−ンハ−ベスタBP200
 2) 試験場所  石狩町生振
 3) 収穫期    7月28日、31日、8月3日、7日
 4) 品種     ブル−レイク274
 5) 栽培法
 6) 製品加工  冷凍、缶詰
処理区
番号
畦副
(㎝)
株間
(㎝)
仕立
本数
栽植密度
1 60 30 2 11.100
2 25 13.300
3 20 16.700
4 20 1 8.300
5 15 11.100
6 10 16.700

9. 結果の概要
 1) ほ場莢収穫率は仕立本数、栽植密度による差はないが、時期の経過につれて減少がみられる。
 2) 無傷収穫率は2本立が1本立より高く、時期の経過に伴い減少する。
 3) ピッキングタインをビニ−ルで被覆することにより莢傷が減少し、無傷割合が増加した。
 4) 缶詰、冷凍加工の結果、ブランチによって傷が見にくくなり、10% 以下にとどまった。軽が20%前後でしたが、製品としては供し得る品質であった。

10. 具体的成果
 1) 収穫頻度
収穫時期 仕立
本数
ほ場
収穫(%)
精莢口
無傷 折れ 莢雑物
7月28日 2本 47.7 27.2 16.4 8.7
1本 82.1 43.6 26.1 19.8 10.5
7月31日 2 82.6 52.0 20.7 23.8 3.5
1 75.2 42.4 27.8 25.9 3.8
8月3日 2 78.8 37.2 28.8 30.8 3.2
1 80.0 37.6 31.9 26.0 4.6
  (注)ピッキングドラム回転数200〜300YPM、作業速度0.5m/s

 2) 栽植法とほ場収穫率

             収穫時期

 3) 栽植法、時期別と無傷収穫率


 4) ピッキングタインのビニ−ル被覆効果

             栽植密度(本/10a)

 5) 加工後の傷割合の変化

             処理区

11.今後の問題点