成績概要書(2004年1月作成)
課題分類: 研究課題:F1母豚の能力を加味した「ハマナスW1」維持・増殖群の遺伝的評価法の検討 担当部署:道立畜試 家畜生産部 養豚科 担当者名: 協力分担:ホクレン 予算区分:民間共同 研究期間:完2001〜2003年度(平成13〜15年度) |
表1 総産子数の各産次の遺伝率(対角線上)と遺伝相関
初産 | 2産 | 3産 | 4産 | 5産 | 6産 | |
初産 | 0.21 | |||||
2産 | 0.92 | 0.06 | ||||
3産 | 0.00 | 0.12 | 0.12 | |||
4産 | 0.78 | 0.83 | 0.62 | 0.25 | ||
5産 | 0.68 | 0.70 | 0.73 | 0.98 | 0.03 | |
6産 | 0.82 | 0.94 | 0.46 | 0.96 | 0.88 | 0.05 |
表2 反復モデルと多形質モデルによる推定育種価間の相関
反復 | 初産 | 2産 | 3産 | 4産 | 5産 | 6産 | |
反復 | 1.00 | ||||||
初産 | 0.70 | 1.00 | |||||
2産 | 0.76 | 0.99 | 1.00 | ||||
3産 | 0.60 | 0.11 | 0.22 | 1.00 | |||
4産 | 0.87 | 0.87 | 0.92 | 0.59 | 1.00 | ||
5産 | 0.88 | 0.80 | 0.86 | 0.69 | 0.99 | 1.00 | |
6産 | 0.86 | 0.92 | 0.96 | 0.48 | 0.99 | 0.96 | 1.00 |
表3 F1データから推定した産次別の育種価とW1のみの反復モデルから推定した育種価との相関
4.成果の活用面と留意点
1) ホクレン滝川スワインステーションの「ハマナスW1」の遺伝的評価に利用できる。
2) 効率的な遺伝的評価を実施するためには産子数と血統の記録を統合して管理する事が重要である。
3) ホクレンのハイコープ豚事業と同様のピラミッド型の生産体制をもつ場合には産子数と血統の記録を利用して今回の遺伝的評価法が利用できる。
5.残された問題点
1) 今回の遺伝的評価を利用した維持・増殖群における選抜のF1母豚の生産性に対する効果についての検討
2) F1母豚の生産性に関連する産子数以外の形質についての維持・増殖群における遺伝的評価法の検討