成績概要書 (2005年 1月作成)
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課題分類:
研究課題:とうもろこし(サイレージ用)「39H32」
担当部署:北見農試作物研究部牧草科・十勝農試作物研究部てん菜畑作園芸科・上川農試研究部畑作園芸科、
管理科・道立畜試環境草地部草地飼料科・北農研作物開発部トウモロコシ育種研究室
協力分担:遠軽地区、十勝西部地区、士別地区農業改良普及センター
予算区分:受 託
研究期間:2002〜2004年度(平成14〜16年度)
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1.目的 サイレージ用とうもろこし外国導入品種の各地域における適応性を検討し、優良品種選定に資する。
2. 方法
品 種 名:「39H32」(標準品種「オーロラ82」(早生の中))
組 合 せ:単交配(デント×フリント:構成系統名は不明)
育 成 者:パイオニア社(アメリカ)
導 入 者:ホクレン農業協同組合連合会 (平成12年導入、平成13年場外予備検定試験)
登 録:OECD(2001年)
3.成果の概要 (標準品種「オーロラ82」と比較)
1) 熟期:絹糸抽出期は1日遅い。収穫時熟度および総体乾物率は並で、雌穂乾物率はやや
高い。熟期は早生の中に属する。
2) 耐倒伏性:やや強い。
3) 発芽・初期生育:発芽期は並で、初期生育はやや劣る。
4) 収量性・乾物特性:乾総重、推定TDN収量はやや多い。乾雌穂重割合は高く、推定
乾物中TDN割合はやや高い。
5) 形態特性:稈長は高く、着雌穂高はやや高い。
6) 耐病性:すす紋病抵抗性は「ダイヘイゲン」よりやや強く「オーロラ82」並である。
ごま葉枯病抵抗性は「ダイヘイゲン」よりやや強く「オーロラ82」並である。
表1 病害抵抗性特性検定試験における罹病指数(北農研)
注1) 伝染源は、すす紋病が罹病葉の粉砕懸濁液、ごま葉枯病が麦粒培養した菌の接種による。
2) 罹病指数は1:無〜9:甚。
4.成果の活用面と留意点
1) 普及対象地域:道央北部、十勝および網走地域。
2) 普及見込面積:4,000 ha
3) 配布しうる種子量:100 t
5.残された問題とその対応