新品種候補 (作成 平成201月)


2.「H 135」の特記すべき特徴
 「アセンド」と比較して糖量がやや多い。また、不純物価がやや低く、品質が優る。

3.優良品種に採用しようとする理由
 「アセンド」は糖量の優れた品種として平成16年に優良品種に認定され、平成19年には19,921ha(作付けシェア29.9%)と広く作付けされている。しかし、最低生産者価格が撤廃されるなど、てんさいを取り巻く情勢は厳しく、生産者の手取りを確保するために、より糖量の多い品種が必要とされている。
一方、製糖事業者においては、「砂糖及び甘味資源作物政策の基本方向」で、最大限の合理化を実施することが政策支援を受けるための前提とされている。一般的に、高品質な原料は製糖資材の削減に寄与するため、製造コストを継続的に削減するために、高品質な品種の導入、開発が必要とされている。H 135」は、「アセンド」と比較して糖量がやや多い。また、不純物価がやや低く、品質面で優るため、製造コストの削減が期待される。 以上のことから、「H 135」を「アセンド」に置き換えて北海道一円に普及することにより、てんさいの安定生産に寄与できる。

4. 栽培適地
  
北海道一円    
  
      

5.栽培上の注意
1)褐斑病抵抗性が“弱”なので、適切な防除に努める。
2)そう根病抵抗性を持たないので、発病圃場では栽培しない。