【指導奨励上参考に資すべき事項】
秋播小麦対三要素試験

女満別麦類試験地  昭和24年~25年

 

 本成績によれば燐酸の肥効最も顕著にして、窒素加里之に順次するを示し、火山性土に於いては燐酸の天然供給量、他二要素比も著しく少なく、燐酸の充分なる施用により稚苗の発育を健全にし、耐寒性耐病性を増し、冬損を軽減するを似て小麦の収量並びに冬損に関連して施肥上特に燐酸の施用重要なりとす。

    無肥料 無N 無P 無K 三要素 N単用 P単用 K単用
赤銹不知一号収量比 40 72 29 85 100 44 74 42
ドーソン一号 30 82 23 91 100 36 103 31
  〃  平均 35 77 26 88 100 40 88 36
赤銹不知(%)当損歩合 42.3  25.2  33.4  21.1 19.5 41.1 36.0 39.2
ドーソン  〃 33.0 28.2 33.7 23.9 24.2 41.1 36.6 39.3
  〃  平均 37.6 26.7 33.5 22.5 21.8 41.1 36.3 39.2