【指導奨励上参考に資すべき事項】
大豆の根瘤菌接種と窒素用量との関係試験

十勝支場  昭和25年

 

 大豆に根瘤菌を接種する場合、窒素施用の効果を知らんとして十勝長葉を供試し、共通肥料に反当過石6〆9,塩化加里1〆6を施し、施用窒素量を1~4匁として試験せる成績によれば、根瘤菌接種の有無にかかわらず、適量の窒素加用は増収上効果あり、殊に接種区に於いて増収効果大なるを示せり。但し窒素の過量は却って子実収量を減ずるを示し、其の適量は無接種の場合は反当150匁、接種の場合は反当100匁を適当とす而して大豆増収上根瘤菌の接種と共に適量のNの施用を必要とするを示せり。

  無N N反当
100匁
N反当
150匁
N反当
200匁
N反当
400匁
(無接種区)
収量比率 子実
  100 103 109 101 89
(接種区)
収量比率 子実
111 117 109 101 98
無接種区を100とせる
接種区収量比
102 116 100 102 110